【NQNニューヨーク=増永裕樹】16日の米株式相場は売り先行で始まった。ダウ工業株30種平均は午前9時35分現在、前日比30ドル34セント安の1万5081ドル85セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6.82ポイント安の3599.30で推移している。7月の米住宅着工件数が市場予想比で物足りない結果となり、目先の利益をひとまず確定する目的の売りが出た。
朝方発表の7月の米住宅着工件数は年率換算で89万6000戸だった。前月比では5.9%増えたが、90万~91万戸程度が目立った市場予想は下回った。回復傾向を裏付けたものの市場の期待を満たすまでは至らず、投資家心理の重荷になった。
非鉄のアルコアが下落。映画・娯楽のウォルト・ディズニーや、小売世界最大手のウォルマート・ストアーズが売りに押されている。医薬品のファイザーや、日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も小安い。
一方、半導体のインテルが上昇。航空機のボーイングが小高い。経営トップの交代を発表した半導体製造装置のアプライドマテリアルズの値上がりが目立つ。
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