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【ゴルフ】

19歳渡辺彩香が幸運イーグル

2013年8月17日 紙面から

4番でコースを確認する渡辺彩香=長野・軽井沢72G北C

写真

◇NEC軽井沢72<第1日>

 ▽16日、長野県・軽井沢72G北C(6555ヤード、パー72)▽晴れ、気温30・1度、風速1・7メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽108選手(うちアマ3人)▽観衆4880人

 昨年のプロテストに合格した破格の飛ばし屋・渡辺彩香(19)=ユピテル=が1イーグル、4バーディー、1ボギーの67をマーク、首位に1打差の5アンダー、2位発進を決めた。自身今季2つ目のイーグルは、打球が同伴競技者のボールに当たってカップインするという珍しいショット。運も味方につけて、ツアー初Vを狙う。首位は6アンダーで豊永志帆(23)。

 数字以上に派手な67だった。渡辺はスタート10番パー4でバーディー発進すると、16番480ヤードのパー5では残り203ヤードを3番アイアンで打ってピンそば90センチぐらいに2オン。イーグルは逃したが、「狙ったところには打ったから」と、気持ちを切り替えてハーフターンした。

 アウトコース一つ目のパー5は2番539ヤード。ここで予期せぬ珍イーグルがやって来た。ピンまで56ヤードの第3打。「いい感じで打てたから、ピンハイ2メートル以内には止まるかな」と思っていたら、2バウンドして、ピンそば50センチぐらいのところに止まっていた(同伴競技者の)J・J・ホンのボールに当たり、ガシャリとカップインだ。

 「けっこう勢いよかったから、どっちの球が入ったのか最初は分からなかった。ホンさんに『ありがとうございました』と言いました」と、笑顔で肩をすくめた渡辺。その後も4番で20ヤードをチップイン、8番では8メートルのロングパットを沈めてバーディーを量産した。

 もっとも、ホールアウト後の機嫌は良くなかった。6アンダーまで伸ばして迎えた最終9番パー5をボギーにしてしまったからだ。「も〜、気分よくないです。セカンドでグリーンのすぐ手前まで行ってたし、最低でもパーでスコアキープしておかないと。3パットがいただけない」。ツアーでの自己ベストスコア更新も逃してしまっただけに、怒りは倍増だ。ならば、流行の倍返し。「ですね。あしたはこの悔しさの分を必ず。このコースは高校2年の時、アマチュア大会で優勝したことがあるので相性もイメージもいいんです」。ドライバー平均飛距離260ヤード超の飛ばし屋・渡辺が誰より憧れるのは福嶋晃子。その福嶋が過去3勝(大会では通算4勝)と大の得意にしていたコースで、産休中のアッコに代わり優勝カップを掲げてみせる。 (月橋文美)

 

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