沖縄伊江島に住む77歳女性は、戦時を思い出すことから花火は苦手だという。伊江島は太平洋戦争で住民の半数を含む4700人が戦死した激戦区で、当時小学2年だった女性は米軍の艦砲射撃を目の当たりに。元沖縄県立看護大教授を務めていた當山さんらが聞き取り調査を行ったところ、沖縄戦を体験した4割の人がトラウマを持っていることが判明、當山さんは「在日米軍基地の存在がトラウマが癒えない要因」と指摘する。先日宜野座村で起こった米軍HH60ヘリ墜落事故の原因が明らかにされていない中、きょうから同型機の運行が再開された。
幼少期に母親が集団自決をはかった現場に立ち会った72歳女性は、今でも時々悪夢に悩まされ睡眠薬が欠かさないという。普天間基地近くに住む別の72歳女性は戦時に両親と姉を亡くし、また砲弾などの破片で右肩を負傷、ともに生き抜いた兄に戦後取り除いてもらったが、子育てを終え一段落した10年前から年を重ねたことで戦争を思い返すことが増え精神安定剤を飲むようになった。自宅付近を飛ぶ飛行機の音でいらいらすると話した。
スタジオトーク。竹内明は「沖縄戦のPTSDの特徴は、仕事も子育ても終えた頃によみがえる晩発性。米軍基地の存在が原因とわかったわけなので、国が早く実態を把握し心のケアを」と述べた。

2013年8月16日放送　18:06 - 18:14　TBS

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