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【大リーグ】

イチロー4000安打に米も熱視線 日米通算も今回は祝福ムード

2013年8月17日 紙面から

◇エンゼルス8−4ヤンキース

 あと6本と迫るイチロー外野手(39)の「日米通算4000安打」に、米国でも注目が集まっている。15日(日本時間16日)、米サイトのヤフースポーツはトップ扱いで特集を組み、偉業を報道。ほかのメディアも続々と特集し、イチローの歴史的記録を紹介している。通算3000安打の際は、日米の記録を合わせることへ否定的な論調もあったが、今回は祝福ムード。この日のイチローはエンゼルス戦で代打で1打数無安打に終わったが、メジャー史上2人しか達成していない4000安打達成の瞬間に向け、米国でも期待が高まっている。

 “ヒットキング”ピート・ローズの4256安打、そして“球聖”タイ・カッブの4189安打−。130年余の大リーグ史でも2人しかいない「4000安打」という高みは、やはり米国でも特別な数字だ。この神殿に昇ろうとするイチローに、米国のメディアも熱視線を注いでいる。

 米ヤフースポーツは「『全てのヒットは贈り物』と語るイチローにとってはそうでないかもしれないが、キリ番の数字へのロマンという意味でも、これは偉業だ」と報道。サイトのトップ記事で壮大な記録を紹介した。ほかにも米放送局ESPNは「大リーグの公式記録では、ピート・ローズはヒットキングのまま」としながら、「それでもイチローの偉大さが減ることはない」と断言。「それどころか、世界最高の野球選手たちが日本でプレーしていたという事実を疑う人々を一蹴するだろう」と報じた。

 これまで米メディアは「日米通算」というくくりに否定的な向きもあった。だが、今回は軒並み肯定的だ。過去2人しか到達していない「4000」の大台は米国でも特別で、米放送局CBSスポーツは同僚グランダーソンの「マイナー、大学、テレビゲームを全部合わせても4000本打てばすごい」とのコメントを紹介。同局はさらに、162試合のメジャーで最初からプレーしていれば「もっと早く4000に届いたはずだ」とイチローの実力に疑問を挟まない。

 この日、イチローは9回に代打で出場。三飛に終わり、残り「6本」で足踏みとなった。ソリアーノやグランダーソンらほかの外野手が好調なこともあって最近10試合で先発を外れるのは4度目。大台を前にペースダウンを余儀なくされているが、到達はまさに時間の問題だ。日米通算に対する温度差がない今回の大記録。「その時」を祝福するべく、米国でもイチローのバットに視線が集まっている。

 

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