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iPS細胞でブタの関節再生
8月17日 5時35分

iPS細胞でブタの関節再生
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体のさまざまな組織になるiPS細胞を使って、傷ついたひざの関節を再生させることに、東京大学の研究グループが動物を使った実験で成功しました。
老化に伴ってひざの関節の軟骨がすり減る「変形性膝関節症」などの新たな治療法の開発につながると期待されます。

この研究を行ったのは、東京大学医学部附属病院の星和人特任准教授らのグループです。
研究グループでは、ヒトの皮膚などから作ったiPS細胞を骨の成分とよく似た物質と一緒に、ひざの関節が傷ついたブタに移植しました。
そして、1か月後に関節の組織を詳しく調べたところ、傷ついた軟骨や骨が再生していることが確認され、足を引きずりながら歩いていたブタがスムーズに歩けるまでに回復したということです。
研究グループによりますと、iPS細胞を使って、ブタのような大型の動物でひざの関節を再生することに成功したのは初めてです。星特任准教授は「今回の方法だと、関節の軟骨を広い範囲で修復できる。老化に伴って軟骨の損傷がひどくなる『変形性膝関節症』などの、新たな治療法の開発につながる」と話しています。

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