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金城哲夫が、ウルトラマンやセブンに託したテーマは、異なる2つの世界をつなぐ懸け橋、あるいは仲裁者と言えます。
宇宙人と地球人、怪獣と人間の違い、ひいては、国家や民族の立場の違いを超えた青臭い博愛主義です。
これは、当時、本土復帰を果たし、差別を受けてきた沖縄人としての彼の境遇と無縁ではありません。
彼の理想社会は、初代マン「バラージの青い石」アントラー編における古代のバラージの街に投影されています。古代、地球に降臨したウルトラマン(の同族?)は、地球人と心の言葉で語り合っていました。
そして最終回、ウルトラマンが地球に留まっていた理由は、ハヤタとの個人的な友情が主だったとカミングアウトされます。「ウルトラマン」は、宇宙人と地球人との友情を描いた作品だったと、最後にそっと打ち明けた訳です。
一方、セブンでは、モロボシ・ダン=セブン(M78星雲人)と設定した為、彼は宇宙人と地球人の狭間に立って苦悩するシーンが頻発します。
前作のハヤタには無かった内面がダンに生じました。それは日本で生きる沖縄人である金城自身の姿でした。
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- 編集日時:2013/8/17 09:12:27
- 回答日時:2013/8/17 08:41:50