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'13/8/15

中古バス改造し移動販売



 スーパーの広電ストア(広島市中区)は、改装した中古の路線バス1台を使った移動販売を広島市佐伯区の杉並台団地で始めた。今後3〜5年で5台体制を目指し、買い物に不便な住宅団地などへの巡回を広げる。

 親会社の広島電鉄(同)が使っていた50人乗りの路線バスを改装し、冷蔵庫や棚を設けた。魚や肉などの生鮮食品や加工食品、日用品、調味料など約600種類を並べる。売り場面積は約20平方メートル。通路の幅は約90センチある。

 毎週火、木、土曜の午前11時〜午後4時、閉店したスーパーの駐車場にバスを止める。パラソルやテーブル、いすを準備し、コーヒーも販売する。

 車体外観には、広電のキャラクター「ヒロデンジャー」をあしらった。エンジンを止めても照明や冷蔵庫を使えるように、外部から給電を受けられるシステムを導入した。総投資額は1500万円。

 年内に他の団地に広げ、週5日営業する予定。来年3月までに売上高約1500万円、2年目以降は年約3千万円を目指す。売り上げを見ながら、さらにバスを増やす。

 同社は「買い物に困っているお年寄りたちの役に立ちたい。地域のコミュニティーづくりにもなれば」としている。

【写真説明】中古の路線バスを改造した移動販売車




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