地元ナゴヤドーム初の本格的ライブ　ＡＫＢドームツアー

　アイドルグループＡＫＢ４８のドームツアーが１６日、ナゴヤドームであり、ＡＫＢと姉妹グループの１８３人が３万５千人の熱視線に縦横無尽のパフォーマンスで応えた。ＳＫＥ４８の「終身名誉研究生」の松村香織（２３）はソロデビュー曲をお披露目。ＳＫＥの東李苑（あずま・りおん、１６）はショパンをピアノ演奏で披露した。１７日との２日間で７万人にひときわ熱いナゴヤの夏を届ける。

　本拠地のＳＫＥはフルメンバーの６９人が出演。何度も握手会を開いているＡＫＢにとっても、ＳＫＥにとってもナゴヤドームでの本格的なコンサートは初めて。３時間にわたって４７曲を歌った。

　序盤から松井珠理奈（１６）、松井玲奈（２２）はじめ総選挙上位メンバーらが激しい歌とダンスでドームに地響きを起こした。前半、「バンザイＶｅｎｕｓ」など１２曲連続のＳＫＥの曲を前に、珠理奈は「名古屋が盛り上がっていると伝えましょー」と気合を注入した。

　後半、ＳＫＥ全員が登場した「パレオはエメラルド」や「ヘビーローテーション」をはじめとするＡＫＢのヒット曲にファンのコールはひときわ大きく響いた。

　ツアー序盤に左手人さし指をけがした珠理奈は「包帯がとれました」と報告。須田亜香里（２１）ら黒髪ロングヘアのＳＫＥの７人が登場し「髪セブン」と紹介、「この７人でユニットが組めるかも」と期待を込めた。

　大島優子（２４）、板野友美（２２）らもＳＫＥの曲を熱唱。ＳＫＥの高柳明音（２１）、ＡＫＢの高橋みなみ（２２）、ＮＭＢの山本彩（２０）の各グループを代表する３人の珍しいタッグでもファンを驚かせた。

　松村香織のソロデビュー曲は「マツムラブ！」。片思いを明るく悩むポップな曲だ。４月のデビュー発表以降、プロデューサー秋元康さんがＨＫＴ４８指原莉乃（２０）に曲のプロデュースを委嘱。指原が「衣装は１万円でよろしく」などネット上での松村とやりとりしていた。

　松村はアンコール１曲目で１人で登場。色とりどりのつばつき帽子とミニドレスで笑顔を振りまいた。大満足の笑みを浮かべる松村のもとに指原が「われながらいい曲だったよ」と登場。松村は「１万円しかなくてＡＫＢ新聞で作りました。ニュースがあると生地が変わっていくんです」と紹介した。