大ヒット公開中のジブリ映画「風立ちぬ」(宮崎駿監督)に、なぜか「日本禁煙学会」からクレームが突き付けられた。同映画では主人公の喫煙シーンが頻繁に出てくるため、喫煙を助長すると指摘。「映画製作にあたってはタバコの扱いについて、特段の留意をされますことを心より要望します」としているが、これまでにも同学会はタバコが出てくる映画やドラマに苦言を呈していた。
「ゼロ戦」こと零式艦上戦闘機を設計した堀越二郎がモデルの「風立ちぬ」は、公開から4週たっても依然、動員ランキングのトップを守り続けている。中高年の大人のアニメとして好評で、今年のヒット映画として名を残しそうだが、だからこそ同学会は「スタジオジブリ」に対し要望書を14日、送付したようだ。
要望書では冒頭「タバコの描写について苦言があります」とし、日本を含む177か国以上が批准している「たばこ規制枠組条約」を持ち出している。同条約の13条では、あらゆるメディアによるタバコの広告・宣伝を禁止している。「この条項を順守すると、この作品は条約違反ということになります」と、世界のジブリが国際条約違反をしていると指摘している。
さらに、映画の具体的なシーンを列挙。教室や高級リゾートホテルでの喫煙、登場人物の多くに喫煙者が目立つという。また、未成年の喫煙を助長しかねない場面もあったという。
特に同学会が問題視しているのが、主人公が肺結核を患っている妻の手を握りながら喫煙しているシーンだ。
「なぜこの場面でタバコが使われなくてはならなかったのでしょうか」と指摘は鋭い。
一応「このお願いは貴社を誹謗中傷する目的は一切なく、貴社がますます繁栄し今後とも映画ファンが喜ぶ作品の制作に関わられることを心から希望しております」とも書いてあるが、取ってつけた感は否めない。
これに対し、ツイッターなどでは映画を擁護する声が多めだ。「うるせー、気にしすぎ」「これを提出して最終的に何がしたいのかがサッパリ分からない」「時代感を表すにはすごくいいと思ったけど」「歴史物語なんだからそういう描写はあって普通だろ」――。映画の時代背景は第2次世界大戦前。喫煙に関して今よりかなり寛容な時代だったことから「要望書の方がおかしい」との意見になっているようだ。
実は同学会にとって喫煙シーンのある映画やドラマを“告発”するのは初めてではない。
「無煙映画(テレビ)大賞」という喫煙シーンのない作品を表彰する一方で、「汚れた灰皿賞(モクモク賞)」を発表している。最近の受賞作品は無煙テレビ大賞に「ビブリア古書堂の事件手帖」(フジ系)、汚れた灰皿賞に「吉田類の酒場放浪記」(BS―TBS)。過去には「官僚たちの夏」(TBS系)も喫煙シーンがあるとして「喫煙が美化される恐れがある危険なドラマ」としている。もっとも、同ドラマも舞台は昭和30年代。喫煙シーンがあるのは不自然ではない気もするが…。
ちなみに宮崎駿監督(72)はタバコ問題首都圏協議会が実施した「2013『タバコやめてネ』コンテスト」で猪瀬直樹東京都知事(66)、体操五輪金メダリスト内村航平(24)に次ぐ3位にランクインしている。ヒット映画をめぐってタバコ議論が巻き起こりそうだ。
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