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「吉野家のピザ」客は来るのか

日刊ゲンダイ 8月15日(木)10時26分配信

「吉野家のピザ」客は来るのか

うなぎの次はピザ/(C)日刊ゲンダイ

 思いきったものだ。牛丼チェーンを運営する吉野家ホールディングスが、9月末からピザ専門店を展開する。吉野家らしく300〜500円の低価格路線で勝負を懸け、5年後に100店舗を目指すという。

 しかし、客が吉野家に求めているのは牛丼だ。最近はうなぎを出したり、そばを提供する店舗もあるが、いくらなんでもピザ専門店を出して成功するのか。
「ピザ店の店名は吉野家のヨの字もつけません。全然別の店だとお考えください」というのは、たい焼きやたこ焼きの店を運営する吉野家の子会社「ピーターパンコモコ」の栗原幹雄社長(62)だ。

 実は栗原社長は飲食業界では、知る人ぞ知る有名な“カリスマ経営者”だ。1978年に脱サラして創業した「ほっかほっか亭」を4年で1000店舗まで拡大し、1992年に立ち上げた「フレッシュネスバーガー」も大成功させた。還暦をすぎて引退するつもりだったが、吉野家HDの安部修仁会長のたっての願いで今年4月、ピーターパンコモコの社長に迎えられたという。

「ピザ店チェーンも勝算が十分あると考えています。吉野家さんとは別に今年5月、自分でピザ店を激戦区の中目黒にオープンしました。吉野家さんのピザ店は、この店がモデルになります。すべり出しは順調です。コンセプトは若い女性が1人でも気軽に入れる“ピザカフェ”。宅配に多いアメリカンピザではなく、モチモチした生地のナポリピザを看板商品にしています。イタリア産小麦粉と天然酵母を使ってこねた生地を、注文が入ってから高温窯で焼き上げます。レシピはイタリアで修業したシェフが考案しました。おいしいコーヒー豆をイタリアのマシンで入れたコーヒーやエスプレッソも好評です」

 吉野家のピザ店、ひょっとしたら成功するかもしれない。

最終更新:8月16日(金)10時26分

日刊ゲンダイ

 
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