福知山・屋台爆発:実行委、火気は事実上ノーチェック
毎日新聞 2013年08月17日 02時30分(最終更新 08月17日 02時40分)
京都府福知山市の爆発事故では、約20リットルとみられる携行缶に入ったガソリンが気化して爆発につながった可能性が高い。今回のように、少量のガソリンを使用する場合、消防法は、溶けにくい鋼板製やアルミニウム製などの携行缶を使う以外の規制をしていない。事前に届け出る義務もなく、保管場所も使用者に任されている。
総務省消防庁危険物保安室によると、ガソリンは引火しやすいことから、同法で危険物に指定されている。40リットル以上を取り扱う場合は、各自治体が条例などで事前の届け出を規定している。一方、40リットル未満については、そうした義務はなく、今回もガソリンの取り扱いは、出店者の裁量に委ねられていた。
消防関係者は「使用者が、引火しやすいガソリンの性質を理解して対応するしかない」と指摘している。
【吉田卓矢】