AFP通信によると、中国では今年3月からH7N9型ウイルスに感染し、40人以上が死亡している。研究者たちは、現時点でH7N9型ウイルスの人から人への感染力はそれほど強くないと指摘し、パニックに陥らないよう呼びかけた。
江蘇省の疾病予防当局のチームによると、病院で1週間にわたってH7N9型に感染した父親の看病をしていた32歳の娘が感染したという。娘も父親も死亡した。研究者らによると、娘はH7N9型に感染した疑いのある鳥類とは接触していなかった。研究者たちは、家禽市場に頻繁に通っていた父親から直接感染したのではないかとの見方を表している。なお、ウイルスの感染力は強くなく、病院の職員など43人が父親と娘と接触したが、誰も感染していないという。AFP通信は、研究たちはかねてより、H7N9型ウイルスが変異して人から人へ感染する可能性を懸念していたと指摘している。
中国でH7N9型ウイルスの人への感染例が初めて確認されたのは今年3月。これまでに132人が感染、そのうちの43人が死亡している。
AFP通信