【更新情報】
こいまお!! 1P(1,400字超)更新しました。オトナ同士の会話って、書いてて楽しいです^^ おしゃれになってればいいのですが… 今は何気に物語の根幹に関わるかなり重要な伏線ばかりの場面だったりします(^_^;)
奴隷少女イリア 3P(3,500字超)更新しました。さて、ここから甘い展開になるのでしょうか?w
アルファポリス「第5回恋愛小説大賞」読者賞受賞作品です。
傍観系乙女ゲー風恋愛小説という、一風変わったジャンルの作品です。
あらすじです。
平凡な女子高生平田加奈子は、高校二年生をループしていることに気づいた。
転校生の逆ハー美少女、姫川愛華を観察し続けることで、加奈子はループの謎に気づく。
このループは姫川によってもたらされているということを。
謎の解明のために日記を付け始めた加奈子。
そして再び高校二年生が始まった時、姫川に対抗しょうとする人物が現れた。
その人物は加奈子と同じく、ループに気づいている存在だった――
この作者さんはこの作品を書き始める時、自分も同じサイトに登録していました。
他に「へっぽこ鬼日記」という異世界召喚恋愛ファンタジーを書かれているのですが、そちらもなかなか面白い作品でした。
なかなか更新されませんでしたが(^_^;)
少しは進んだのかな?(^_^;)
そしてこの「ジュディハピ!」を書き始める時、「傍観系」というジャンルにハマったとおっしゃってました。
これなかなか面白いジャンルですね
私も書きたくなりました。
「傍観系」とはどんなジャンルなのかと、興味深く拝読致しました。
前半は日記形式です。
なるほど「傍観」しています(^▽^;)
主人公的な存在がいて、その人物を中心にストーリーが進んでいく。
本当の主人公は本筋のストーリーに一切関わっていかないんですね。
しかし姫川に対抗する人物、後に主人公加奈子が最も信頼を寄せる存在になる先輩の四宮樹里。
彼女が現れてから、加奈子は舞台裏から表舞台へと引きずり出されていきます。
時折不穏な描写もあることながら、全体的にはラブコメタッチで進んでいきます。
でも最初はコメディキャラっぽい出方をしていた姫川が、徐々に不気味な存在感を醸し出していく様子は秀逸でしたね。
まさに悪役です。
悪役を悪役らしく書ける方って尊敬します。
読者に本当に憎まれる悪役って、けっこう書くのが難しいんですよね(;^_^A
始めがお笑い系というか苦笑レベルの存在だっただけに、中盤以降の不気味さが際立っています。
前半完全にモブだった周囲のイケメンたちも、中盤以降は血の通った“脇役”として躍動し始めます。
加奈子が表舞台に引き出されてからですね。
この辺は演出なのでしょうか。
前半のヘタレっぷりがあるだけに、加奈子のイケメンたちに対する態度にも説得力があります。
そしてちやほやされることが当然だったイケメンたちが、加奈子のツンツンした態度に驚きながら惹かれていく構成もお見事です。
恋愛小説って、動機の描写が難しいんですよね。
「なぜ好きになったか」
「なぜそこまで好きになったのか」
そして、「なぜそこまで好きでいられるのか」
こういった動機が曖昧で、恋心ばかりが前面に押し出されている薄っぺらい恋愛小説が多すぎる。
私が恋愛小説を苦手としている要因の一つです。
正直言って、ほとんどの恋愛小説にはこういった動機の部分が弱いものが多い。
一応は楽しめますが、心から「これはすばらしい恋愛小説だ」って賞賛できない作品ばかりなんです。
「ジュディハピ!」は、イケメンたちが主人公に惹かれる過程はしっかりしていると思います。
問題はこの主人公がどうなるかですね。
このまま誰とも恋愛関係にならず完結したら、残念ながら「恋愛」小説としては欠陥作品です。
一応樹里先輩の代わりに出てきた宰が有力候補ですが、どうなることやら。
そういう意味で続きの楽しみな作品です(*^▽^*)
登場人物の名前も、安易ですが覚えやすい。
一から十までの数字のついたキャラが主要な登場人物。
関係者にも千とかの数字がついています。
そして主人公は「平凡」を強調するため、「平田」という姓で、「加奈子」というありきたりな名前が付けられている。
これもおもしろい設定ですね。
安易ではありますが(;^_^A
始めタイトルの意味がよくわかりませんでした。
しかし読んでいくとわかるようになります。
「Judy」の「Happiness」なんですね(*^▽^*)
ジャンル的に学園恋愛風味ではあるのですが、明らかに現代ファンタジーです。
しかも異世界ファンタジーでもある。
これアルファの恋愛小説大賞の範疇からは外れているのではないでしょうか。
アルファは「PV数」さえ多ければ何でも書籍化するサイトなので、中身はどうでもいい感じです。
節操がないと言えばそれまでなんですが、アルファさんも生活が懸かっているので仕方がないのかもしれません。
結局は汚いオトナの世界なんでしょうね( ̄_ ̄ i)
いろいろよくない裏話も聞きますし、アルファさんには。
まぁそういった関係ない話は置いといて、コテコテの恋愛小説を期待されている読者には不向きですが、恋愛“風味”の一風変わった現代ファンタジーを読みたい方にはオススメできます。
続刊も出ているようですので、機会があれば読んでみたいと思っています。
田中さんとはコメントやメールでよく交流させていただいた創作仲間だけに、これからも応援したいと思っています。
私も続きたいなぁ