月例報告:「デフレ状況ではなくなりつつある」-基調判断は維持 (1)
8月15日(ブルームバーグ):甘利明経済再生担当相は15日午前、8月の月例経済報告を関係閣僚会議に提出した。基調判断は前月から据え置いたものの、「デフレ状況ではなくなりつつある」と表明。消費者物価の判断を前向きに変更し、前月の「横ばい」から「エネルギーを中心に上昇しており、それを除いた基調としては横ばい」とした。
このほか個別項目では、雇用情勢の判断を「改善している」に上方修正した。前月は「厳しさが残るものの、改善している」だった。
甘利再生相は午後行った記者会見で、「物価上昇基調の持続が見込まれるという意味のデフレ脱却は道半ば」だと表明。また、デフレの開始や脱却時期は、時間を置いて後から判断することだと指摘した。成長戦略などとの関連で焦点の1つとなっている法人税の減税に関しては、設備投資や研究・開発に対する減税の優先度合いが高いと述べた。
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更新日時: 2013/08/15 16:19 JSTニュース一覧
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