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福島第一原発 汚染水の本格的なくみ上げ8月15日 16時32分
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福島第一原子力発電所で、汚染された地下水が海に流出している問題で、東京電力は、対策として護岸で壁のように固めた地盤を地下水が乗り越えるのを防ぐため、15日昼前から地下水の本格的なくみ上げを始めました。
福島第一原発では、1日およそ300トンの汚染された地下水が海に流出しているとみられ、護岸の周辺で汚染が最も広がっている1号機と2号機の間では、対策として地盤を壁のように固めたところ、地下水は、水位が上昇して壁を乗り越えています。
東京電力は、護岸の近くの小規模な井戸で今月9日から地下水を応急的にくみ上げていますが、新たに、護岸沿いに深さ5メートルの管を30本近く打ち込む工事を行い、完成した一部の管を使って15日昼前から本格的なくみ上げを始めました。
くみ上げは、すべての管を設置する今月18日以降、1日およそ60トンまで増やす計画で、くみ上げた水は、地下の施設を経て地上のタンクにためることになっています。
東京電力によりますと、小規模な井戸でのくみ上げを始めてから、地下水の水位は50センチほど下がったということです。
一方で、1号機から4号機までの護岸で地盤を固める工事が終わっても、1日当たり最大で35トンの地下水が固めた地盤を通ってしみ出し海に流出するとみられていて、抜本的な対策は、見通しがたっていません。
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