ナガサキ ノート・15 【郷野美智子さん】
被爆地支援 続ける覚悟
《郷野美智子さん 1933年生(19)》
郷野美智子さんは昨年11月、東日本大震災の津波に耐えた「奇跡の一本松」を見に岩手県陸前高田市を訪れた。長崎に戻ってすぐ「奇跡の一本松君へ」と題して手紙を書き、母校の大村高校同窓会の文集に寄せた。「これからも元気を出して、また美しい緑の松に蘇ってくださるように遠い長崎から祈っています」。一本松を思う俳句もいくつか詠んだ。
長崎にいても、がれきの山や水が引かない田畑の光景を思い出す。震災遺児の手記を友人に配り、支援の寄付金も送った。「震災の記憶がだんだん薄れているように感じる。多くの人が傷ついていることを忘れちゃいけない」。被災地に通う体力はないが、わずかでも末永く支援を続けたい。「私も被爆してたくさん病気をしたけど、そのたびに皆さんに助けられた。困ったときはお互いさま」
塩害のため枯死した一本松は切り倒され、現在、保存加工の処理を施されている。現地に帰って来たら、また会いに行くつもりだ。 (花房吾早子)=この項おわり
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