2013.8.15 05:03(2/2ページ)

見飽きたゲッツー…虎・新井、チャンスぶち壊し

三回、2打席連続で併殺に倒れた阪神・新井貴=京セラドーム大阪(撮影・中川春佳)

三回、2打席連続で併殺に倒れた阪神・新井貴=京セラドーム大阪(撮影・中川春佳)【拡大】

 「打てなきゃいけない場面。あそこは…まぁ最悪の形になってしまった。悔しいですね」

 試合後。蒸し暑い京セラドームの地下駐車場で振り返った。直前にマートンが球審のストライク判定に激高し、退場処分。代打・今成が押し出し四球を選び、一気呵成に攻め立てるチャンスだった。だが、真ん中から内角に食い込むシュートに詰まらされ、相手の術中にはまった。試合前時点で、今季の対大竹は打率・429(7打数3安打)、得点圏打率はチームトップの・329をマークしていた。それだけに、ここで1本出ていれば-と思わずにはいられないシーンだった。

 先発・岩田が炎上したのが連敗の大きな要因。だが、前日13日の前田健に封じられ、打線の責任が自分にもあることは受け止めている。二回無死一塁でも遊ゴロ併殺。六回二死走者なしからは左中間フェンス直撃の二塁打を打っているだけに、お盆休みで駆けつけた3万2010人の虎党も怒りをにじませた。この日の2つを加え、今季の併殺打はリーグ3位の15個。

 水谷チーフ打撃コーチは「マートンがああいう形になって、新井がカバーするとかそういうのをしていかないといけない。ふたつもゲッツーじゃなぁ。ああいうときに強くならんとな」と5番打者に奮起を求めた。ポイントゲッターの役割を託すからこそ、要求もおのずと高くなる。巨人がDeNAに勝ち、これでゲーム差は今季最大の9と広がった。

 「あしたは、しっかり勝てるように、打てるように頑張っていきたい」

 2けたの負け越しを抱えるチームに同一カードで3連敗するわけにはいかない。やられたままで終わるな。やり返せ。それが願いだ。(山田結軌)

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(紙面から)