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(1時間12分前に更新) |
【中北部】米軍は14日、嘉手納基地で開いた説明会で自治体関係者らに墜落したHH60救難ヘリ同型機の飛行再開を発表した。事故原因を説明せず、安全性を強調するのみの姿勢に、基地を抱える自治体や住民は「どれだけ不安を抱えて生活しろというのか」「地域の声を無視している」と怒りの声を上げた。
米軍の方針が示されたのは説明会の冒頭だった。担当者が16日からの飛行再開を発表すると、居合わせた自治体関係者から、ざわめきが起こったという。
宜野座村企画課の金武哲也課長補佐は「まさか冒頭でそんな通知をするのか」と耳を疑った。「事故原因の説明が続くと思ったが『機体の安全』を強調するだけ。原因究明は継続中との説明だった」と不快感を示す。
沖縄市基地政策課の宮城克也課長も「事故原因が究明されていない中で飛行を再開するのは理解しがたい」と話した。
この日、宜野座村城原区では、隣接するヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)で、オスプレイが何度も離着陸を繰り返した。飛行再開の報に、大嶺自孝区長は「まさか」と絶句。「不安が拭えないこの時期にオスプレイが訓練を再開したのも言語道断だ。住民にどれだけ不安を抱えて生活しろというのか」と声を荒らげた。
米軍機の飛行ルートに近い宜野座村福山区の比嘉徳信区長は「いつも安全と言いながら墜落しているのが現状。あきれてものが言えない」とがくぜんとした。「安倍首相は住民生活を第一に考えていくと言うなら、今こそ飛行しないように米側に強く言うべきだ」と語気を強めた。
宜野座村に隣接する金武町中川区の宜志富司区長は「再開は予測できていた。日本政府の対応も形式的なものだったとしか思えない。住民の不安と温度差がありすぎる」と不信感を募らせる。
嘉手納基地の滑走路に近い嘉手納町東区の島袋敏雄自治会長は「宜野座に嘉手納のヘリが落ちたのは人ごとではなく、深刻な問題だ。住宅地上空で訓練しないでという地域の声を無視している。いくら声を上げても米軍には届かない」と、ため息をついた。