「勝ち組」「負け組」という表現を目にしたので、書いてみます。
勝ち組は他人を頼るのがうまい
こういう分類も好きではありませんが、強いて言えることがあるとすれば、「勝ち組」に分類されるような人たちは、他人を頼るのがうまいです。
「勝ち組」と呼ばれる人のなかで、まったくの独力で高い成果を上げた人は、ほとんどいないのではないでしょうか。大きな会社を経営する、優秀なチーム、メンターに恵まれるといった経験を通じて、彼らは「勝ち組」に至ります。
「勝ち組」の代名詞?的存在である堀江さんも、よくよく見れば、様々な人と関わりながら仕事をしていることに気づきます。ロケットなんて、ひとりで作れるわけがないですしね。大人気のメルマガも、優秀な編集者が付いていると聞きます。「他人の力を借りながらやっている」なんてのは当たり前のことですが、個人性ばかりが注目されて、意外と見過ごされがちな気がします。
「負け組」は独りで頑張ってしまう
さて、対比となる「負け組」の人たちは、強いて言えば、他人を頼る/他人と関わることが苦手な人たちといえるでしょう。
彼らは「能力がないから」負け組なのではなく、むしろ「たった独りで頑張っているから」負け組になっているのです。しかし、どうしてなかなか、そのことに気づくことができません。
勝ち組の人たちは、他人の力を借りながら、成果を出そうとします。
負け組の人たちは、他人の力を借りず、自分独りで成果を出そうとします。
そりゃあ、負けるのは当然ですよね。ラスボスに勇者一人で挑むようなものです。支援魔法や回復魔法を使ってくる人も、共に攻撃してくれる仲間もいません。勝てっこないです。
苦しいときは周囲を頼ろう、関わろう
とはいえ、人を頼るというのは、それ自体とても難しいことです。ぼくは人を頼るのが徹底的に苦手な人間なので、それはよくわかります。妻くらいしか、気を許せる間柄の人がいませんから…。
「頼る」のが難しければ、一段ハードルを下げて、「関わる」くらいでいいと思います。CoffeeMeetingを使って知らない人に会ってみるとか、coconalaで商品を買ってみるとか、少人数制のイベントに参加してみるとか、CollaVolでボランティアしてみるとか。今はインターネットがありますから、色々な関わり方ができます。
他人と関わることに慣れていけば、そのうち頼り/頼られることも、自然とできるようになっていくでしょう。
いちばんよくないのは、「自分は強いから」独りで頑張ってしまうことです。よっっっぽど能力が高くないと、それでは一流にはなれないでしょう。そのアプローチは、どこかで破綻しますよ。現実というボスはかくも強大ですから。
関連本はこちら。他人とうまく関わる方法を学ぶ教材としては、最良のものでしょう。伝説的な一冊です。ぼくも影響受けまくりました。