2013年08月12日

大雨の中を非相合い傘で

/元禄そば江戸一府中店にて天ぷらそば/めりけんや武蔵小杉店にてカボチャ天、かけ小/おれんち@武蔵小杉にて刺身の盛り合わせ/横濱家系ラーメン町田商店@町田市にて濃厚つけめん/

 朝は元禄そば江戸一府中店にて天ぷらそば390円
 東京にはお蕎麦屋さんが多いと言っても、地域や駅によってかなりばらつきがあり、立ち食いそばと一口に言ってもかなりレンジが広い。
 メニューはかけそば300円、値段や味の基準としているかき揚げそばは天ぷらそば390円、最高値はだるまそば600円、うどんは同額、大盛は50円増し。
 店内は座ると言うより登るといった感じの丈の高い椅子が20脚ほど、時間帯に関係なくゆっくり食べるという雰囲気は皆無で店主さんと思われる老夫婦が切り盛りされています。

 券売機で食券を買って女将さんに渡し、空いている席に鞄を降ろして待つこと1分程度で出来上がり。
 チェーン店系の立ち食いそば屋さんで多く見かける厚手でしっかりしたドンブリ、醤油の味が強い蕎麦つゆ、ぱさぱさしたそばの香りとは一線を画したお蕎麦、お店で上げたとは到底思えないかき揚げ。
 表の看板には「挽き立て、打ち立て、茹でたて」あるけど、立ち食いそばはあまり食べないのでよく分かりませんでした。
 卓上にはからっからに乾燥した刻みネギ、梅干し、珍しく七味唐辛子を使ってみました。
 府中一帯で実施されている盛りあげそばはお昼からの数量限定、食べに来られる日はあるのだろうか。

 夕方は本場さぬきうどんを掲げるめりけんや武蔵小杉店
 友達と飲みに行く約束をしたので、自身の食べ歩きルールに従って30分前到着を目指して向かったので、交通機関の遅延が無ければ早めに着きます。
 待ち合わせ場所をぐるりと見渡すとうどんやさん、うどん勉強中の私としては見逃せません。
 店先には大きく「さぬきうどん」と書かれていますが、何を持ってさぬきうどんなのでしょうか。
 セルフトッピング方式で、先ずは食べたいトッピングをトレー(お皿)に取り、続けてうどん(量や茹で方を指定する)を茹でてもらい、その先で会計するという。

 麺量は小、中、大とあり、うどんダシは標準と生醤油出汁のいづれか、合わせにカレー、月見(生玉子)、肉、きつね、ワカメと多くのメニューがありますが、会計の女性店員さんが値段を全て覚えているのが凄いですね。
 トッピングにとり天がなぜ無いの疑問ですが、無いものは無いで仕方ないのでカボチャ天120円、にかけ小190円の組み合わせ。
 うどんは噛み応えを感じるけど、これがコシなのか固さなのか分かる様になりたいなぁ。

 待ち合わせ5分前になってバケツをひっくり返したような大雨、雷まで鳴っているし、今夜行くお店は駅から歩いて遠いんだよな。

 と、大雨の中を半ば無理矢理歩いていったおれんち@武蔵小杉ホームページ)、三人で15分も歩いて足元がずぶぬれじゃんね。
 小上がりとテーブルとカウンターがいい感じで配置されていて、そのいずれも空いていたのですが、店主さんの粋な計らいでカウンター席へ。
 一般的に、壁を背にして店内を見渡せる席が上席とされていますが、それは一般論なので時と場所に合わせて対応しなければなりません。
 席間がゆったりとしていて席を立つのに不自由がない場合は奥の席がいいのですが、そうでない場合は奥の席は不自由だし威圧感もあるし。

 マナーや気遣いは「後から思い返すと、とても自然で気持ちが楽だった」となるべきで、事前に説明しちゃダメです。
 って、おしぼりをおいたらすぐにオーダーを取りに来ない店なんだ、その後も追加オーダーしたり料理を頼んでも一般的な居酒屋の提供時間の3倍はかかる。
 私にとってこれ以上の贅沢はないけど、忙しい都会の人には不評なのだろう。
 A4パウチ裏表の2枚にギッシリとメニューが書かれていて、正しくは一品々々吟味してアラカルトで頼むべきところ、「じゃあ」と一品目を刺身の盛り合わせでお願いしました。

 「一杯、二杯飲んで帰る客ではない」とアピールし、「盛り付けの美しさや使われるお皿を見せて下さい」と暗にお願いしてみました。
 どうしても食べたい魚があれば「カンパチを入れた盛り合わせで」とお願いすることもありますが、食べ歩き初心者の私は全部お任せ。
 接客業の店員さんは一目でお客さんを見抜くし、見抜けないような店員さんのお店ならこちらから願い下げだし、私が店員さんにどう見えるかを確認する意味も込めて。
 ビールが出てから10分ほどして提供、一品ずつ切り身を説明されましたが、私のような食材の名前を覚えられない人が一度聞いたくらいで覚えられるはずもなく。

 白い砂浜が広がっている海岸を模した大きめの平皿に7種類の魚(鯨は魚じゃないけど)が人数分の切り身で盛り付けてあります。
 ツマや大葉は最小限、薬味はワサビのみ、箸を付くのがもったいないほど美しい、素晴らしいじゃないですか。
 魚はお店での保管具合で味がかなり変わるし、包丁の入れ方一つでがらっと印象が変わり、この地で18年目の営業になるという。
 合わせる日本酒は濃口の純米酒 菊姫、なんだかんだで4杯は頂きました。
 お酒は一合だけじゃなくて五勺も用意されていて、あれこれ味を試したい人向けなのでしょう。

 初訪なのに生ものと焼き物で時間切れだなと、この店で一番のウリと噂の高い白レバー、今のご時世では鶏になるそうです。
 メニューを見てからオーダーしているので、値段からこの半分の量をイメージしてましたが、なんですか、いったい、この量は。
 「白レバーは2種類あるので、(2種類)ださせていただきました」と、ねっとりとした血の源泉を濃いめのネギ油と岩塩で頂きます。
 しかしして驚かされたのは量では無く質、昨日でも明日でもなく今日でなければこの熟成された味わいには出会えなかったでしょう。

 以前から一緒に飲む人は厳選していましたが、最近では飲む回数が減ったのでさらに厳選して、本当に気に入った人としか飲まなくなりました。
 今日、ご一緒してくれた友達は、ホント、いいなぁ。
 日本酒のお土産をもらった。
 嬉しい。

 続けて頼んだのが鶏の唐揚げ、メニューでは柚子ポン酢掛けとのことでしたが、「ちょうどカボスのポン酢合ったので」と。

 自分の好みを押しつける店主は大好き、この店の店主さんは普段は言われたままを提供するのでしょうけど、私の言動を見聞きして押しつけてきたんだと思います。
 実際はどうだっていいんですよ、酔っ払ってそう思い込みたかったんですから。
 別に〆がどうのこうのという話じゃないけど、なぜかおじやを頼んでしまって。
 ほんの数滴の醤油で香り付けしてご馳走様でした。
 会計は大抵自分が少し多めに払うことにしているのですが、今夜は全額出してもいいくらい楽しかったし美味しかったし、安かったし。

 雨はすっかり上がって、来た道と違う道で駅まで戻り。
 武蔵小杉で南武線に乗ったときに帰りの経路を確認すると小田急線の終電一本前だったので、登戸で乗り換えて町田下車。
 横濱家系ラーメン町田商店@町田市、年に数回しか行かないので顔なんて覚えられるはずもなく、なぜかいつも限定メニューを食べているし。

 日付が変わっているからか、店員さんの元気な挨拶がとても心地よい、うるさすぎず静かすぎず、だな。
 今夜はつけ麺が発売されていたのでそれで、つけ麺だって麺の茹で加減を調整出来ると思うけど、「暖かいのにしますか、冷たいのにしますか」だけ確認されました。
 卓上の調味料をボケッと眺めていると、おろしにんにくがダブっているような気がしたけど、きっと酔っ払っているからだろう。

 ラーメンとは違う麺を使っているらしく、何人かの後客に抜かれて8分ほどで濃厚つけめん750円(麺240g)
 家系のラーメン屋さんが売上げが落ちる夏の打開策としてつけ麺を販売されることがありますが、あまりラーメンを食べ歩いていないので当たった試しがない。
 それでもついつい見たことのないメニューを見ると食べてしまう悪いクセ、しかしして提供されたつけ麺は今までの家系つけ麺とは一線を画した麺相。
 いわゆる濃厚豚骨魚介スープなれど豚骨出汁が濃厚さに頼らない味わい、なんだよ旨いじゃないか。

 つけ汁には大きめのチャーシューとメンマが沈められ、大きめに刻まれた白ねぎが浮かべてあり、なんだよ旨いじゃないか。
 太いストレート麺はむちむちな歯茎を押し戻すほどの食感で、それでいてざらついた麺肌に濃厚豚骨魚介スープが絡むと唯一無二の味わい、なんだよ旨いじゃないか。
 個人的には要らないと思っている板海苔が付いていないのがとてもよく、麺を半分ほど食べたところで味変、味変なんてしなくても十分食べ切れる味なのに。
 ニンニクおろしをほんの少し、豆板醤を大さじ一杯、刻み生姜を一掴み、赤も好きだけど青も好きな感じで一気に食べきってしまいました。
 しまった、スープ割りをしなくちゃいけないのに、と時既に遅し、ご馳走様でした。

posted by ふらわ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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