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老朽化などにより9月2日に取り壊しが始まる小学館ビル(東京都千代田区)の1階ロビーに藤子不二雄(A)さん(79)ら著名な漫画家が描いた「落書き」が注目を集めている。連日、ビル前には名残を惜しみ、記念撮影に来るファンが絶えない。編集者のアイデアに賛同した漫画家25人の落書きで、解体後にどうするかは未定。ファンからは「なくしてしまうのはもったいない」と保存を求める声も挙がっている。
40度近い猛暑にもかかわらず、東京・神保町の小学館ビル前は、人だかりが絶えない。お目当てはガラス越しに見える1階応接ロビーの落書き。カメラに収めようと日中は連日70人前後の人が集まっている。
小学館ビル(地上9階、地下3階)は1967年に建設。64年に「週刊少年サンデー」で連載が始まった「オバケのQ太郎」(作・藤子不二雄)にちなんで「オバQビル」とも呼ばれた。東日本大震災後の耐震強度の見直しにより、建て替えが決定。2016年春の新社屋完成まで同社は近くのビルが仮社屋となる。
落書き企画は、手塚治虫、赤塚不二夫(ともに故人)ら昭和を代表する漫画家を数多く輩出した豊島区の伝説的アパート「トキワ荘」が1982年に取り壊された時の逸話がヒントになったという。かつての住人だった漫画家たちが集まり、落書きして、別れを惜しんだ。「週刊ビッグコミックスピリッツ」編集部の山内菜緒子さんが呼び掛けたところ賛同の輪が広がり、25人の漫画家が参加した。
落書き大会は9日に開催。「20世紀少年」などで知られる浦沢直樹さん(53)が、壁に油性ペンを走らせて口火を切り、藤子さんが「オバQ」で続くと、担当編集者OBや漫画家たちから大きな拍手と歓声が上がった。
見物客たちの目を引く落書きは、ビルの歴史を物語る「オバQ」と他のキャラクターたちとの他では見られぬ「合体」だ。取り壊し後に落書きを保存する計画はないが、ファンからは惜しむ声が上がる。神奈川県藤沢市からきた漫画ファンの30代男性は「これから価値が出てくると思う。文化遺産として保存してほしいぐらいの気持ちです」と話していた。
(2013年8月15日06時02分 スポーツ報知)
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