:2013/08/14 (水) 23:46
ドル円は98円付近に値を落とす動き。きょうは米株も米国債利回りも下げて始まっており、ドル円の上値は重いが、今のところ値は維持されており底堅さも見られる。
前日のロックハート・アトランタ連銀総裁の講演では9月のQE縮小開始に消極的な見解を示していたが、市場では依然として期待が高い。
日経平均が上昇していたことで、ドル円は東京時間に一時98.40近辺まで上昇し、21日線を試す動きも見られた。ただ、輸出企業の売りオーダーなども観測され達成できずに押し戻されている。一方で97円台には買いオーダーも並んでいるようだ。下値サポートとしては10日線が97.65付近にある。
きょうはブラード・セントルイス連銀総裁の講演が日本時間の2時台に予定されている。ブラード総裁はデフレ懸念が強く、6月のFOMCでは資産買い入れ縮小にはインフレが低過ぎることを理由に反対票を投じていた。ただ、今月のFOMCで低インフレへの懸念も声明に盛り込まれたことから賛成には回っていた。
このような経緯から、早期QE縮小には慎重姿勢を示すことも予想される。
USD/JPY 98.04