UPDATE 2-第2四半期の独GDP速報値は前期比+0.7%、予想以上に加速
(内容を追加しました。)
[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した第2・四半期の国
内総生産(GDP)速報値(季節調整済み)は前期比0.7%増となり、予想の0.6%
増を上回った。
前年比では0.9%増だった。
主に国内の民間・公共消費がけん引し、前期比のGDP伸び率は過去1年以上で最大
となった。
統計庁は声明で「2013年第2・四半期のポジティブな数字は主に第1・四半期と
比べて国内の民間・公共消費が拡大したことが要因」としている。
第1・四半期のGDPは前期比0.1%増から変わらずに下方修正された。
INGのシニアエコノミスト、カルステン・ブレゼンスキ氏は「少なくとも当面、独
経済はユーロ圏にとってだけでなく、世界経済全体にとっても堅牢な要塞として復活した
」と指摘。「ユーロ圏にとって今朝の数字は良いニュース。ドイツのおかげでユーロ圏全
体がリセッションから脱却したはずだ」と述べた。
きょう0900GMT(日本時間午後6時)に発表される第2・四半期のユーロ圏G
DPは、ロイター調査によると前期比プラス0.2%で、2011年終盤以来のリセッシ
ョンに終止符を打つ見通し。
9月22日に総選挙を控えているメルケル首相にとって、今回のGDP統計は追い風
となりそうだ。
連邦統計庁によると、第2・四半期GDPには、輸出がネットで寄与した。また、投
資も大幅に拡大したものの、今年は冬季の気温が非常に低かったため、その反動で投資が
増えた面もあると見られている。
エコノミストらは、投資の弱さが引き続き課題だ、と警告する。現在の決算発表シー
ズン、ドイツ企業の業績は強弱まちまちであり、各社は総じて、先行きの輸出見通しにつ
いて、慎重な見方を示している。
GDPの推移(カッコ内は前回発表)
前期比 前年比
Q2 2013 +0.7 +0.9
Q1 2013 0.0(+0.1) -1.6(-1.4)
Q4 2012 -0.5(-0.7) 0.0
Q3 2012 +0.2 +0.4
Q2 2012 -0.1(+0.2) +0.6(+0.5)
Q1 2012 +0.7(+0.6) +1.8
Q4 2011 +0.1(-0.1) +1.6(+1.4)
Q3 2011 +0.4 +2.9(+2.6)
Q2 2011 +0.1(+0.5) +3.4(+3.1)
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