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(声・終戦の日特集)知らない戦争、受け継ぐ意志

写真:兵士が身につけた千人針を手に、子どもたちに説明する武富慈海さん(中央)=6日、福岡県福智町の伊方小学校拡大兵士が身につけた千人針を手に、子どもたちに説明する武富慈海さん(中央)=6日、福岡県福智町の伊方小学校

写真:父から受け継いだ「兵士・庶民の戦争資料館」で話す武富慈海さん=福岡県小竹町拡大父から受け継いだ「兵士・庶民の戦争資料館」で話す武富慈海さん=福岡県小竹町

 【権敬淑】日本が戦争に負けてから68年。戦争を知る世代は年々、少なくなっています。薄れゆく記憶の中で、戦争の時代を生きた父親からのメッセージを受け止めた、2人の息子たちの思いを取材しました。

     ◇

■戦争遺品、守り続けた父

 広島に原爆が投下されて68年がたった今年8月6日。福岡県の筑豊に暮らす武富慈海(じかい)さん(64)は、近くの福智町立伊方小学校で子どもたちの前にいた。毎年恒例の平和教育に参加して、今年で5回目になる。

 電球のような形をした陶器製の手投げ弾、ペットの犬などを供出してつくられた兵士用の毛皮コートや鉄帽、三八式歩兵銃……。40点あまりの戦争遺品を、子どもたちに触らせたり、身につけたりしてもらう。

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