酒どころ、灘五郷の一つ、西宮郷にある白鷹株式会社は、文久2年(1862年)創業の造り酒屋です。伊勢神宮御料酒を献上していることでも知られており、灘の酒らしいキリッとした味が特徴です。同社は地域の文化を守り伝承することにも力を入れており、能や文楽などの古典芸能や地場産業である日本酒に関するイベントなどを、自社の文化施設「白鷹禄水苑」で開催しています。白鷹禄水苑の総合プロデューサーとして、構想段階から企画・運営に携わる辰馬朱滿子さんにお話を伺いました。
 私は生まれも育ちも西宮で、小学校から高校までの12年間、阪急西宮北口駅を通って通学していました。当時は校則が厳しくて通学中に途中下車はできなかったのですが、駅の賑わいや電車の窓から眺めた静かな住宅街の風景は記憶に残っています。
 西宮北口の魅力は、なんといっても便利さでしょうか。通勤や通学はもちろん、神戸、大阪、京都、宝塚、こういった繁華街や観光地に電車1本で行けるのは魅力ですね。
例えば美術館、博物館、寺社仏閣など、行きたいと思った時に気軽に動けるので、静かな環境に住みながら、いろんなところへ出かけることを楽しめます。