この街には、教会や百貨店など、日本で1500以上の建築設計を行ったアメリカ人建築家ウィリアム・メリル・ヴォーリズが建てた建築物がいくつも残っています。よく知られているのは、神戸女学院、関西学院大学ですが、実はヴォーリズは個人の邸宅も数多く手がけています。その趣のある建物は、近代建築を代表するものとして高く評価され、その美しいフォルムにファンが多いのです。彼はまた、太平洋戦争終戦直後、連合国軍総司令官ダグラス・マッカーサーと近衛文麿との仲介役として力を発揮し、「天皇を守ったアメリカ人」といわれています。彼のような才能ある建築家が活躍した背景には、やはり時代と阪神間の人々の文化度の高さがあげられます。
住む人によって、街は色を変え、形をつくっていきます。文化という目に見えないものを大切にできる人が住む街だからこそ住みやすく、人気があるエリアなのでしょう。
地元の人の心のよりどころになっている社寺として、門戸厄神東光寺があります。あらゆる災厄を打ち払うという厄神明王(門戸厄神)が祀られ、厄除け祈願のために各地からたくさんの人が訪れます。
西にある廣田神社は、「日本書紀」にも出てくる由緒ある神社で、神功皇后摂政元(201)年に創建されたと記されています。勝運合格に優れ、阪神タイガースの選手をはじめ、受験生など必勝祈願に訪れる人が多い神社です。
古くから大切に守られてきたもの、近代のモダニズム文化、そして便利で新しい現代の生活様式が融合した街だといえるかもしれません。
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