金属や樹脂を加工し、原型製作から仕上げまで一貫して行うアクセサリーメーカー「COPA CRAFT」。創業30年、アパレル会社などからの注文でアクセサリーを製造しています。余ったサンプル品やパーツの活用方法を探していたとき、いくつかのパーツを重ねてみたところ、ユニークな顔のようなものに。刺激された創作意欲に任せるまま、手足や胴体も組み合わせて誕生したのが、ロボット型アクセサリー「a・mu(アム)西宮」です。自己主張と存在感を意味する「I am=私よ!」の“am”と、西宮を代表するブランドになるようにとの願いを込めて命名されました。

 長年のアクセサリー作りで培ってきた技術を駆使し、デザインから型作り、鋳造、研磨、溶接、そして組み込みまで、すべての工程が手作業で行われるa・mu西宮。キュートな容姿には、手作りならではのぬくもりが感じられます。さらに、100種類以上あるロボットそれぞれが名前や生年月日、趣味、出身地などの設定を持っているのです。お客様により身近に感じてもらえるようにと設けた個別のキャラクターですが、企画した田所剛さんは「作っているうちに自分たちがどんどん引き込まれてしまうんです。それぞれに愛着がわいてきて…幸せになってね、という心境で送り出します」と苦笑いされます。

 7名のデザイナーによって生み出される、個性的でとってもチャーミングなロボットアクセサリー。ストラップやバックチャーム、ネックレストップなど様々な使い方ができるほか、男性も楽しめるメタリックロボやピンブローチなどアイテムも充実しています。ディテールまでこだわり、その精巧さは目を見張るほど。現在、百貨店のイベントやインターネットの通信販売を中心に人気を集めています。工房でも販売していますが、看板がないので少し分かりづらいかも知れません。「もう少し落ち着いたら、ショップのスペースも作るつもりです。ここから離れるつもりはないので、その意気込みもこめてこの場所に」と、田所さんは力強くおっしゃいます。「MADE IN西宮」の看板をかかげ、これからもロボットたちは進化してゆきます。