韓国 野党議員12人竹島上陸8月13日 19時8分
韓国で13日、日本の植民地支配が終わった記念日にあたる15日を前に、野党の国会議員12人が島根県の竹島に上陸して日本を批判したほか、パク・クネ大統領も「主権を侵そうという試みは容認しない」と述べ、日本をけん制する意図が含まれているとみられます。
竹島に上陸したのは、韓国の野党・民主党のキム・ハンギル代表など国会議員12人です。
キム代表らは、ヘリコプターで上陸したあと「韓国領」と書かれた碑を前に演説し、日本政府が竹島は日本の領土だと明言していることを厳しく批判したうえで、「日本の保守化と軍国主義復活の動きに厳重に警告する」などと述べました。
一方、パク・クネ大統領は、日本の統治時代の独立運動家の名前が付けられた海軍の新しい潜水艦の進水式に出席し、演説の中で「国益と海洋主権を侵すいかなる試みも決して容認しない」と述べました。
パク大統領は日本に直接言及はしませんでしたが、韓国メディアは演説について、海上の境界線を巡る対立が続く北朝鮮とともに日本をけん制したものだと伝えています。
韓国では、日本の植民地支配が終わった記念日にあたる15日にかけて日本大使館前での抗議活動が複数予定されているなど、民族意識と日本への反発が高まりつつあります。
外務省が韓国公使に抗議
韓国の国会議員が島根県の竹島に上陸したことを受けて、外務省アジア大洋州局の下川参事官が13日夕方、韓国のキム・ウォンジン駐日公使を外務省に呼び、「竹島の領有権に関するわが国の立場に照らして受け入れられない。極めて遺憾だ」と述べ、抗議しました。
島根県知事「政府はきぜんとした対応を」
島根県の溝口知事は「竹島への上陸が事実とすれば極めて遺憾だ。政府には、韓国側のこうした動きにきぜんとした姿勢で対応すること望む。また、竹島を巡る問題の解決のためには、両国間で冷静な話し合いを行うことが必要であり、そのためにも引き続き国際世論に訴えるなど粘り強い努力を要請する」というコメントを発表しました。
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