安倍首相 靖国参拝せず私費で玉串料奉納へ8月14日 4時5分
安倍総理大臣は、15日の「終戦の日」に、靖国神社に参拝しない一方で、自民党総裁として、私費で玉串料を納める意向を固めました。
安倍総理大臣は、靖国神社参拝について、これまでの国会答弁や記者会見などで「国のために尊い命を犠牲にした方々に尊崇の念を表する気持ちは持ち続けていきたい」などとしたうえで、15日の「終戦の日」に参拝するかどうかは、「『行く』、『行かない』と言うこと自体が、外交問題に発展する可能性がある」として明確にしていません。
こうしたなか、安倍総理大臣は、15日の「終戦の日」に靖国神社に参拝しない一方で、代理人を通じて、「自民党総裁・安倍晋三」として私費で玉串料を納める意向を固めました。
安倍総理大臣としては、沖縄県の尖閣諸島や島根県の竹島を巡る問題などで冷え込んでいる中国や韓国との関係に配慮するとともに、戦没者に尊崇の念を表する姿勢に変わりはないことを示すため、こうした判断に至ったものとみられます。
安倍総理大臣は、ことし4月の靖国神社の春の例大祭では、「真榊(まさかき)」と呼ばれる鉢植えの供え物を奉納しています。
一方、安倍総理大臣は、閣僚の参拝は、「各閣僚の心の問題であり自由だ」という考えを示しています。
安倍内閣の18人の閣僚のうち、麻生副総理兼財務大臣、菅官房長官、岸田外務大臣など14人は15日参拝しない意向ですが、新藤総務大臣、田村厚生労働大臣、古屋国家公安委員長、稲田行政改革担当大臣の4人は、「適宜適切に判断する」などとして参拝するかどうか明確にしていません。
また、下村文部科学大臣、根本復興大臣は、すでに参拝したことを明らかにしています。
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