UPDATE 1-米国株式市場=底堅い小売売上高などで反発、アップル が大幅高
(内容を追加しました) [ニューヨーク 13日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル) 終値 15451.01(+31.33) 前営業日終値 15419.68(‐ 5.83) ナスダック総合 終値 3684.44(+14.49) 前営業日終値 3669.95(+ 9.84) S&P総合500種 終値 1694.16(+4.69) 前営業日終値 1689.47(‐1.95) 13日の米国株式市場は反発。小売売上高など底堅い経済指標に加え、連邦準備理事 会(FRB)当局者発言が材料となった。個別銘柄ではアップル が大幅高となっ た。 ダウ工業株30種 は31.33ドル(0.20%)高の1万5451.01ド ル。 ナスダック総合指数 は14.49ポイント(0.39%)高の3684.4 4。 S&P総合500種 は4.69ポイント(0.28%)高の1694.16。 7月の米小売統計は、自動車・ガソリン・建設資材を除くコア売上高が0.5%増と 、昨年12月以来7カ月ぶりの大幅な伸びとなり、景気が加速しつつある兆候を示した。 総合指数は前月比0.2%増。自動車・部品の売上高がさえなかったことで、市場予想の 0.3%増を下回る伸びにとどまったが、ガソリンスタンドが0.9%増加し、全体を下 支えた。 統計を受け10年国債利回り が上昇。住宅ローン金利の先高感から住宅 建設株は軟調となった。 アトランタ地区連銀のロックハート総裁は、経済動向は依然まちまちの状況にあり、 9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、資産買い入れの縮小、停止に関する詳細な 計画を策定することは時期尚早との考えを示した。ただ、9月に資産買い入れペースを緩 和する可能性については排除せず、ペース緩和は前もって定められた工程の開始ではなく 、時間とともに調整していくものだと述べた。 プルデンシャル・フィナンシャル(ニュージャージー州)の市場ストラテジスト、ク インシー・クロスビー氏はこの日の相場について、「経済指標の改善に加え、FRBが早 めに債券買い入れ縮小に着手するとの見通しが強まっていることを反映した動き」と分析 した。 アップル が4.8%高の489.57ドルとなり、今年1月下旬以来の水準 に値を戻した。「物言う株主」と知られる米著名投資家のカール・アイカーン氏は、アッ プル株を大量に保有しており、同社のティム・クック最高経営責任者(CEO)と自社株 買いについて協議したと明らかにした。 一方、USエアウェイズ は13.1%急落。米司法省は、アメリカン航空の 親会社、AMR とUSエアウェイズの合併を阻止するため、コロンビア特別区 (ワシントンDC)の地裁に提訴した。合併は航空運賃などの上昇を招き、消費者の利益 を損なうと主張した。デルタ航空 は7.1%安、ユナイテッド・コンチネンタル< UAL.N>も7.5%下落した。 百貨店JCペニー は、同社の主要株主で著名投資家のビル・アックマン氏が 取締役を辞任したことを明らかにした。株価は3.7%安。 ケンタッキーフライドチキン(KFC)などを運営するファストフードチェーン大手 のヤム・ブランズ は2%安。7月の中国の既存店売上高は13%減少した。食品 安全に対する不安や鳥インフルエンザ感染の影響で、コンセンサス・メトリックスがまと めた市場予想平均の7.1%減よりも大きな落ち込みとなった。 医薬品大手イーライ・リリー は、開発段階にある肺がんの抗がん剤「necitum umab」によって、患者の生存率が向上したことが後期臨床試験の結果から明らかになった と発表した。株価は2.6%上昇した。 ニューヨーク証券取引所(NYSE)、NYSE・MKT、ナスダックの出来高は約 56億株。年初来の一日平均である約63億株を下回った。 騰落比率は、NYSEが2対3、ナスダックは約1対1だった。
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