太田市 さくら動物病院|トリミング
太田市 さくら動物病院では、犬のケアの仕方についてよく質問を受けます。特に初めて犬を飼う方は、分からないことも多いですよね。当院がオススメの、犬のための情報サイトから、色々な知識をご紹介いたします。
トリミング
英語でトリム(trim)とは、「ある一定の形に刈り込んで整える」といった意味を持ちます。ですからトリミング(trimming)とは、「犬の毛をカットしてきれいに整える」という意味になり、またトリマー(trimmer)さんは、「犬の毛を無駄なくカットする人」という意味になります。では犬のトリミングについてみてみましょう!
トリミングの目的
体毛が一定の長さ以上に伸びない短毛種にとっては余り関係ありませんが、プードルやヨークシャーテリアなど、放置しておくと被毛が延々と伸び続ける犬種にとって、トリミングは重要な意味を持ちます。
◇ダニやノミ予防
体幹(胴体部分)の毛が多いとダニやノミの温床(おんしょう)となりやすいため、トリミングによってそうした害虫たちの居住面積を物理的に減らすという効果が期待できます。
◇怪我や病気を予防する
足裏の毛が多いとスリップしてケガの元になりますので、トリミングによってそうした事故を防ぐこともできます。また眼球周辺の無駄毛をカットしておくと、毛が目に入ることによる涙の過剰分泌を予防することもできます。
◇被毛を衛生的に保つ
肛門周辺の毛は糞便(特に胃腸を壊したときの軟便など)がついてとりわけ不衛生(ふえいせい)になりがちですので、トリミングによって被毛全体を衛生的に保つという効果が期待できます。また、肛門嚢しぼりもやりやすくなり、妊娠しているメス犬は分娩がしやすくなります。
◇熱中症予防
特に長毛種は、夏場になると被毛の中に体温がたまり、熱中症にかかりやすくなります。トリミングによって被毛を短く(パピーカット, サマーカット)刈り込むと、毛の中の空気の入れ替えがスムーズになり、熱中症にもかかりにくくなります。
◇外見を美しく
プードルやビションフリーゼなど、特定のトリミングスタイル(コンチネンタルカットやパウダーパフなど)をもっている犬種にとっては、外見を美しく保つという意味があります。
◇アレルギーを軽減する
動物アレルギーの原因は、唾液や皮脂と言われています。こうしたアレルゲン(アレルギーの原因物質)は主に被毛に付着して人と接触しますので、アレルゲンと人間との間を仲介する被毛の絶対量をトリミングによって減らせば、アレルギーの発症をいくらか軽減する効果はありそうです。
トリミングの具体的手順
被毛全体を一定のスタイルにトリミングする場合は、致命的な失敗を避けるために専門のトリマーさんに依頼する人がほとんどですが、足や目の周り、肛門周辺などの部分的なトリミングくらいは、習熟すれば飼い主自身で行うことも可能です。犬の無駄毛は肛門周辺、足の裏、耳、尻尾の飾り毛、目の周囲の毛、足の飾り毛、胸元の飾り毛などです。道具は先の丸いはさみ、すきばさみ、バリカンなどを使います。犬を傷つけないように注意してカットすればとりわけ決まったやり方はありません。
ひげに関しては「顔の近くにあるものを探るときの杖」としての役割があり、ひげを切り落とされた盲目の犬は、部屋の中でぶつかる回数が多くなる、という事例もありますので切らないでおきましょう。トリマーさんに依頼するときも、切らないよう事前にお願いしておいたほうが無難です。
なお、トリミングした被毛が散らばってもよいよう、新聞紙やビニールシートなどをあらかじめ敷いてから行ったほうがよいでしょう。また常識問題ですが、公園や集合住宅のベランダでは行わないでください。
【参考:子犬のへや】
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