太田 さくら動物病院|犬のシャンプーの手順
太田市さくら動物病院では、犬のケアの仕方についてよく質問を受けます。特に初めて犬を飼う方は、分からないことも多いですよね。当院がオススメの、犬のための情報サイトから、色々な知識をご紹介いたします。
犬のシャンプーの具体的手順
犬をシャンプーする目的はいくつかありますが、犬は自分の匂いが消えることを生理的に嫌う動物です。ですからあまり頻繁に入浴して体の匂いを変えてしまうと、 逆にストレスがたまってしまうこともありますので注意が必要です。また過剰な入浴は犬の皮脂を洗い流してしまい、皮膚炎の原因にもなりえますので、シャンプー頻度にも注意しましょう。
一般的に入浴は月1回を目安にしますが、短毛種のように濡れタオルで軽く被毛表面を拭くだけで十分と判断される場合は、無理にシャンプーする必要はありません。
入浴の準備をする
まずは入浴の準備です。必要な道具や場所のほか、犬がシャワーの音や浴槽を怖がらないよう事前にしつけておくとスムーズに進みます。
◇用意するもの
用意するものは犬用シャンプーとリンスとそれを薄めたもの、ラバーブラシ、タオル、ドライヤーなどです。洗い場で犬が足を滑らさないようにゴムマットなどをあらかじめ敷くようにしてください。
◇事前のブラッシング
入浴中の体毛のもつれやからみ、また水を流したとき排水溝に毛が詰まることを予防するため、事前にブラッシングをして抜け毛をなるべく取り除いてあげましょう。
◇シャワー
シャワーの温度は35〜37℃くらいに調整します。ややぬるめですが犬は汗腺がありませんので、あまり熱いお湯をかけると体温調整が追いつかず、熱中症になりますのでこのくらいがベストです。自分の手にかけて熱くないことを確認してください。
体を濡らす
シャンプーの準備が整ったらいよいよ犬の体を水やお湯でぬらしていきますが、そのときの注意点です。
◇まずは足から
入浴の準備が整ったら犬の体を濡らします。いきなり顔を濡らすと犬がびっくりしたりプルプルと震えだすこともありますので、足→胴の順番に濡らしていくのが基本です。シャワーは体から離すのではなく密着させるように濡らしてやると刺激や音が少なくて犬も安心です。
◇顔を濡らす
顔を濡らすときは犬をびっくりさせないようにシャワーではなく手や湿らせたスポンジで濡らします。目に水が入らないように気をつけましょう。
◇肛門嚢しぼり
体を濡らしてついでに肛門嚢を絞ると良いでしょう。分泌液はかなり強いにおいですのですぐに洗い流してください。飛び散った液体が再び被毛についてはいけないので、シャンプーのをかける前に行います。
シャンプーとリンス
犬の被毛が十分にぬれたらシャンプーとリンス(すすぎ)の番ですが、基本的には以下のような手順で進行します。ラストに動画を添付しましたのでご参照ください。なおシャンプーは必ず犬用のものを用い、商品の説明書に従って任意の倍率に希釈します。
◇シャンプーをかける
体を濡らしたらシャンプーに入ります。薄めたシャンプーを体に掛けてあげましょう。
◇胴体・顔・耳・足
胴体は指でマッサージするように洗ってあげます。ラバーブラシを使うのも効果的です。顔を洗うときは犬が驚かないようにゆっくりと、また眼に水やシャンプーが入らないように指先や濡らしたスポンジで丁寧に洗ってあげましょう。忘れがちですが耳も洗ってあげます。耳の中を洗う必要はありませんが、耳介(ヒラヒラした部分)はきれいにしてあげましょう。足の指の間は細菌が繁殖して匂いの元になりやすいので忘れずに洗います。
◇リンスと洗い流し
シャンプーが終わったらリンスです。ポイントはシャンプーと同じで、薄めたリンス溶液を被毛に満遍なく刷り込ませます。シャンプーとリンスが終わったら体をすすぎますがシャンプー溶液やリンス溶液が皮膚に残っていると皮膚炎やフケの原因となりますのでしっかりと溶液を洗い流してください。
【参考:子犬のへや】
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