太田 さくら動物病院|ボディコントロール
太田市のさくら動物病院では、しつけの相談をされることがあります。特に初めて犬を飼う方は、しつけに悩みますよね。当院が見つけた、犬のしつけに役立つ情報をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ボディコントロールとは
犬のボディコントロールとは、 飼い主が犬の体を触ったり、体の一部を自由に動かしても犬が全く抵抗(ていこう)を示さない状態のことです。犬が人間によって容易にハンドル(handle=操る)されるという意味合いで「ハンドリング・エクササイズ」(handling exercise)とも呼ばれます。
犬のボディコントロールの必要性
犬が人間に対して警戒心を示し、身を任せることができない状態を放置すると、犬にとっても飼い主にとっても厄介な状況がたびたび発生します。例えば、獣医さんが犬を寝かしつけようとした途端、嫌がって逃げ出しては治療になりません。
このように、人間に対して完全に身を任せるというしつけができていないと、非常に困った状況になることは容易に想像できるでしょう。ですから「ボディコントロール」が必要なのです。また、犬のボディコントロールは、飼い主との上下関係をはっきりさせるという意味もあります。
犬のボディコントロール 基本方針
犬のボディコントロールに際して、飼い主はまず以下のことを念頭に置きます。
◇してほしい行動
ペットの体を触り、体の一部を動かしても全く抵抗しないこと
◇してほしくない行動
ペットの体を触り、体の一部を動かそうとすると嫌がること
してほしい行動と快(ごほうび)、してほしくない行動と不快(おしおき)を結びつけるのがしつけの基本であり、前者を強化、 後者を弱化と呼ぶことは犬のしつけの基本理論に情報があります。これを踏まえてボディコントロールをしつける場合を考えて見ましょう。
◇強化
「ペットの体を触り、体の一部を動かしてもじっとしていた」瞬間に快(賞)を与える
◇弱化
「ペットの体を触り、体の一部を動かすと抵抗した」瞬間に不快(罰)を与える
犬のボディコントロールのしつけに際しては正の強化を基本方針とします。これは「体を触った⇒抵抗した⇒大きな物音で不快感を与えた」という形でしつけをしてしまうと、犬は「体を触られた⇒不快な大きな音がした」と誤解してしまう危険性があるためです。これでは逆に体を触ろうとしたら犬がどこかに逃げてしまいます。
ですから犬が誤解してしまうようなしつけではなく、体を触ったり動かしたりしてもじっとしていた瞬間におやつなどの快を与えるという正の強化でボディコントロールをしつけるのが基本方針となります。
【参考:子犬のへや】
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