太田 さくら動物病院|猫の爪とぎのしつけ 1
太田市のさくら動物病院では、しつけの相談をされることがあります。特に初めて猫を飼う方は、しつけに悩みますよね。当院が見つけた、猫のしつけに役立つ情報をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
猫にとっての爪とぎは、本能に刻印された行動プログラムと言っても過言ではありません。「いかにして爪とぎやめさせるか?」ではなく、「いかにして家を破壊しないように爪とぎをさせるか?」という観点が重要になります。
猫はなぜ爪とぎをするのか
・爪で対象物を傷つけ、肉球に存在する「臭腺」から発せられる自分のニオイをこすりつけることで、縄張りを主張している
・ほかの猫との喧嘩に巻き込まれた時のために、武器の整備をしている
・大きな犬などの危険な外敵に出くわしたときに、あらかじめ爪を研いであると木に登りやすい
・背伸びを兼ねてストレッチをしている
このように、猫が爪とぎをする理由は、野生生活をしていた頃の影響が強く、本能に根ざしているといってもいいでしょう。猫の爪は内側と外側の二層構造になっており、内側のクイック(quick)と呼ばれる部分には神経と血管が通っています。
猫は爪とぎをすることで、古くなった最外層をはがし、常に新しい爪をむき出しにしています。
猫にとっての爪とぎは、トイレに行くのと同じくらい生理的で当たり前のことですから、やめさせることは困難です。しかし猫に自由に爪とぎをさせてしまうと、部屋中がボロボロになりますし、また特に集合住宅においては、爪とぎの音が壁を通して騒音になりますので、望ましくありません。ですから猫の爪とぎのしつけが必要となります。
猫が好きな爪とぎの場所は?
猫に自由に爪とぎをさせてしまうと、部屋が傷だらけになり、また集合住宅では騒音の問題が上がるでしょう。しかし、爪とぎは猫の本能ですから、爪とぎをやめさせることは不可能です。ですので、猫が自由に爪を研いでもよい場所を設けてあげるのが必要です。
【猫にとって理想的な爪とぎ】
・高さと安定感がある
・節目が縦方向
・引っ掛かりが良い
・またたびなどの匂い付き
・新品よりもぼろぼろで使い込んでいる方が良い
爪とぎはペットショップやホームセンター、インターネット等で購入することができます。最近の傾向としては、デザインも豊富で段ボール・麻のひもを巻きつけたタワー・ポールタイプが多くみられます。また、キャットタワーの柱が爪とぎになっているものもあり、猫の遊びと手入れ、両方ができるタイプが人気を集めているみたいです。自分の飼っている猫が、どのようなタイプの爪とぎを好むか、いくつか試してみましょう。
【参考:子猫のへや】
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