7月の英インフレ率2.8%に低下-航空運賃と衣料品値下がりで
8月13日(ブルームバーグ):英国の7月のインフレ 率は前月付けた1年2カ月ぶり高水準から低下した。航空運賃と衣料品の値下がりが背景。
英政府統計局(ONS)が13日発表した7月の消費者物価指数は前年同月比2.8%上昇。伸び率は6月の2.9%を下回り、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト35人の予想中央値 と一致した。前月比では横ばい。
同時に発表された生産者物価統計では、7月の仕入れ価格 が前年同月比5%上昇と、2012年3月以来の高水準となった。原油価格の値上がりが影響した。
イングランド銀行(英中央銀行)によれば、インフレ率は何カ月も現行水準付近にとどまってから鈍化する見通し。同中銀は先週、景気回復を万全にするためフォワードガイダンス(時間軸政策)を正式導入する一方、物価安定とインフレ目標の堅持が引き続き最重要だと説明した。インフレ率の目標は2%。
IHSグローバル・インサイトのエコノミスト、ハワード・アーチャー氏は統計発表前、「消費者物価指数の上昇率は近く3%に到達する可能性があるが、年末に向けて段階的に低下し始めるはずだ」と指摘。「石油価格の動向が大きく影響するのは明らかだ」と付け加えた。
原題:U.K. Inflation Slows From 14-Month High on Airfares,Clothes (1)(抜粋)
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更新日時: 2013/08/13 18:37 JST