UPDATE 1-英CPI、7月は前年比+2.8%で6月から伸び鈍化
(表と本文を追加しました) [ロンドン 13日 ロイター] - 英国立統計局が発表した7月の消費者物価指数 (CPI)は前年比2.8%上昇で、上昇率は6月の2.9%からやや鈍化した。航空運 賃や衣料品価格の下落が背景。ただし、不動産価格がさらに上昇する兆しがある。 CPIの前月比は変わらず。前月比、前年比共に市場予想と一致した。 CPI算出に直接は影響しない住宅価格は急上昇している。英王立公認不動産鑑定士 協会(RICS)がまとめた月次の指数では、住宅価格が2006年以降で最も上昇した ことが示された。 イングランド銀行(英中央銀行)はインフレ率2%を目標として掲げている。先週に は、インフレ見通しや金融の安定を脅かさない限り、失業率が7%に低下するまで政策金 利を過去最低水準に維持すると表明した。 イングランド銀のカーニー新総裁は、住宅価格の上昇に関する懸念をそれほど問題視 はしていないが、制御できない状態になるようであれば、予定よりも早期に利上げを実施 せざるを得なくなるかもしれない。 航空運賃や衣料品価格のほか、娯楽・文化関連が7月の下押し要因となっている。 7月の生産者物価統計では、産出指数が2月以来の高い伸びとなった。 詳細は以下の通り。 --- 7月 6月 市場予想 CPI(HICP、EU基準消費者物価指数) 前月比(%) 0.0 -0.2 0.0 前年比(%) 2.8 2.9 2.8 コアCPI(エネルギー、食品、アルコール、たばこを除く) 前月比(%) -0.2 -0.2 前年比(%) 2.0 2.3 小売物価指数(RPI) 前月比(%) 0.0 -0.1 0.0 前年比(%) 3.1 3.3 3.1 実勢インフレ率(RPIX、住宅ローン金利分を除く) 前月比(%) 0.0 -0.1 -0.1 前年比(%) 3.2 3.3 3.1
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