りんかい線(東京臨海高速鉄道)で「異臭騒ぎ」があった、などというツイッターでの報告が2013年8月10日、11日の両日相次いだ。異臭の正体はオタクの体臭で、ハンカチを取り出し、思わず鼻を押さえた女性もいたという。
10日から12日まで東京有明にある東京国際展示場で、同人誌などの展示即売会「コミックマーケット(コミケ)84」が開催された。毎回50万人以上が訪れる大規模イベントだが、ここに来た客は恐ろしいくらいクサイらしい。近隣住民からも「風呂に入ってくれ」といった苦情が毎年出ているが、どうしてなのか。
今回のコミケの開催日、ツイッターにはこんな悲鳴のようなつぶやきが出た。りんかい線車内で起こったことなのだという。
「車内でコミケとは無関係そうな女性がハンカチで口と鼻押さえてる。そりゃー臭いですよね・・・こんだけオタク居れば」
「俺氏、りんかい線車内の臭いで、既に吐き気を催す」
「浴衣姿のおねーさん達が、車内のすっぱい臭いにドン引きしていらっしゃる」
ある人は、急に車内の温度が上昇した感じがした。何かと思ったら美少女アニメが描かれた紙袋を持った集団が乗り込んでいて、間もなく汗とモナカとおにぎりが混じったような臭いが車内に充満した、と説明している。りんかい線の車両は、全て洗浄、消毒すべきだと提案している人もいる。
まず、アニメ、マンガ、ゲームなどに夢中になっているオタクは風呂嫌いが多いそうだ。実は嫌いというより遊んでいるうち入浴する時間がなくなったり、プレイ途中で記憶がなくなりその場で寝てしまったりする。また、自分が浸ってる世界観が入浴によって途切れるのを恐れ、世界観を継続させるためベッドに入って眠って引き続き楽しむ、という人もいる。
入浴を避ける傾向がある人たちがコミケに行くと会場内で、さらに臭さは増す。コミケでは徹夜での開場待ちは禁止されているが、毎年徹夜組が現れ、初日の10日は5000人くらい居たという報告もある。熱帯夜に野宿すれば臭くなるのは当然だ。さらに数千人も野宿して問題になるのがトイレ。事実かどうかはわからないが、野グソする人もいて10日には「異臭騒ぎがあった」とツイッターで報告された。
さて、コミケの1日の入場者数は20数万人規模で、会場は満員電車のスシ詰め状態。人の波は川のように流れ、汗でグッショリの体と体が擦れあう。また、炎天下でオープンするのを待ったり、ブースとブースの移動で会場の外に出たりするため日焼け止めクリームを塗る人が多い。
女性は汗の臭いを隠すためキツメの香水をつけたりもしている。会場の熱気は凄まじく、湿度も高いためか、11日には「コミケ雲」が発生したとして、ネット上にその写真がアップされた。会場内で大量の汗が蒸発し上昇、天井に付近に設置されたクーラーで冷やされ霧のような状態になった後に雲のように発達していった、というのだ。
コミケに出展し販売しているブースは約3万5000店あるが、10日朝に大行列の末に早くも「完売」となるブースが現れたと話題になった。実は店の商品ではなく、男性用の仮設トイレに置かれた手を洗うための水。汚れた手をどう処理すればいいのか、ツイッターで議論が行われていた。そんなこんなでコミケを丸一日楽しんだ人たちは、「戦利品」と呼ばれる人気同人誌のゲットだけでなく、激しい臭いもゲットすることになるらしい。
実はコミケに来ている人たちにも最大の敵として語られている一つがこの「異臭」だ。これを解決するために、入浴をしよう、とか、日焼け止めや過度な香水を辞めよう、という呼び掛けも出ているのだが、根本的には東京国際展示場をさらに上回る広い会場を探さないことには難しいというのが現状のようだ。
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