米アップルのスマートフォン（多機能携帯電話）「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）５」を盗んだなどとして、大阪府警は２日、大阪市中央区、自称仲介業、山田有華被告（４５）＝殺人などの罪で起訴＝ら男２人を窃盗などの疑いで逮捕したと発表した。アイフォーン５を巡っては昨年９月２１日の発売当日、大阪、京都など近畿の携帯ショップ１０店で計２２６台が盗まれており、府警が関連を調べる。

　他は住所不定、無職、崔健司被告（３８）＝窃盗などの罪で起訴。２人の逮捕容疑は昨年９月２１日未明、滋賀県草津市にある開店前の携帯ショップに侵入、アイフォーン５を含む携帯電話２３台を盗むなどしたとされる。

　捜査３課によると、京都市のリサイクルショップに同日、アイフォーン５を買い取ってもらえるか尋ねる不審な電話があったことなどから、山田容疑者らが浮上した。山田容疑者は黙秘し、崔容疑者は窃盗容疑を否認している。

　山田容疑者は今年５月、知人男性（当時５２歳）の腹を拳銃で撃ち、神戸港岸壁から車ごと転落させて死亡させたなどとして、殺人などの罪で起訴されている。【武内彩】