◇戦争は人間の誤った価値観から生まれる。
人類は有史以来、戦争をしてきた。
軍国日本は自らの正義を主張し、アジア全域で戦争を続けた。
そして原爆を受け、四方から攻められて滅んだ。
周辺国に、欧米の支配から解放した日本軍を賞賛する人たちがいる。
一方で、どれほどの恐るべき仕打ちをしてきただろうか。
朝鮮で、中国で、日本は何をしただろうか。
やがて時代は時を重ねた。
今、中国と韓国は歴史問題で憎悪をあえて作っているかのようだ。
中国の軍事力の増大は留まることを知らない。
憎悪が憎悪を大きく深くする。その憎しみを子々孫々に伝承させる。
それだけの過去があったことは認めなければならない。
しかし、その憎悪を必要以上に拡大することもまた同じではないだろうか。
双方が、過去の悲惨な出来事を話し合い、研究し、このアジアから、紛争と戦争と差別と悲惨とを消し去っていく作業を果たすべきではないか。
日本が英霊として兵士を靖国に祭るなら、一方で同様に死んでいった朝鮮半島や中国の兵士の英霊や各国の民間人の犠牲者も同様に祭るべきではないか。
戦争の行きつくところは悲惨な破滅と殺戮である。
最後、突き詰めれば、戦争は核兵器が最良の兵器となる。
日本にも核武装すべきだという人がいる。
「相手が100発の核ミサイルを持つなら、こっちは200発の核兵器を持って脅せばよい。そうすれば、軍艦も戦車もいらない」と。
技術大国の日本である。
もし、日本が核兵器を持つなら、世界一精度の高い核兵器を作り出すだろう。
そうして、アジアの国々は地球を破壊するほどの核兵器を持つことになる。
これは、もはや、どっちが強いか弱いかの問題ではない。
どっちオカシイか、どっちがキチガイかの問題なのだ。
戦争は絶対にやってはいけない。国民の憎悪を増大させてはならない。
各国、必要最小限の軍備に留め、友好の交流で恒久平和を築くしかない。
世界に先駆けて、アジアを紛争と戦争のない地域にしなければならない。
平和への憧れと、利他の精神とを作り上げることだ。
そのために何をするか。
私たちは真剣にそのことを考えるべきだ。
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