国際NY市警の「呼び止め・身体検査」は違憲と米連邦地裁、9割が黒人、ヒスパニック系2013.8.13 09:50

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NY市警の「呼び止め・身体検査」は違憲と米連邦地裁、9割が黒人、ヒスパニック系

2013.8.13 09:50 米国

 【ニューヨーク=黒沢潤】ニューヨークの連邦地裁は12日、ニューヨーク市警が不審な通行人を対象に行う「ストップ・アンド・フリスク(呼び止め・身体検査)」について、憲法違反との判断を下した。

 違法な武器などを所持していないかを調べるため、両手を壁に付けさせ、両足も広げさせるなどして全身をくまなく検査する同政策については市民から不満が噴出。原告の男性4人は、同政策が不合理な検査禁止などを定めた憲法修正第4条に違反するとして、市警を訴えていた。

 2002年に10万人程度だった検査対象は、12年には約68万4300人にまで増加。ニューヨーク市の人口の53%を占めるアフリカ系やヒスパニック系住民への検査が全体の87%に上ったことから、人権活動家が「特定層を狙い撃ちした人種差別の政策だ」とも指摘していた。

 ニューヨーク市警は市民からの批判に対し、路上検査で非合法の銃約800丁を含む計約8千点の武器押収に成功したと強調。ケリー市警本部長も「誰かが殺される前に犯罪を未然に防いでいる」と述べていた。

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