Updated: Tokyo  2013/08/13 18:42  |  New York  2013/08/13 05:42  |  London  2013/08/13 10:42
 

【個別銘柄】カルビーや太陽誘電急伸、大幸薬も買い、チタン2社安い

Share Google チェック

  8月13日(ブルームバーグ):きょうの日本株市場で、株価変動材料があった銘柄の終値は以下の通り。

カルビー (2229):前日比7.8%高の9840円。大和証券が12日付で、投資判断を「アウトパフォーム」から「買い」に、目標株価を1万1000円から1万2400円に引き上げた。国内売り上げと利益率が想定以上に良いと指摘し、2014年3月期の営業利益予想を182億円から188億円に増額(会社計画180億円)した。

太陽誘電 (6976):6.2%高の1296円。足元の株価下落で割高感が解消されたと判断し、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が12日付で、投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に引き上げた。高周波モジュール戦略の巻き返しに期待する、と指摘。スマートフォンRF回路では周波数バンド増加による部品点数上昇に伴い、モジュール化のニーズが急増中で、同社がモジュール事業を立て直して村田製作所に次ぐ地位を確立できるか注目、としている。

大幸薬品 (4574):10%高の1432円。4-6月期の連結営業利益は前年同期比2.5倍の6億2200万円だった、と12日に発表した。主力の「正露丸」を中心に国内販売は落ち込んだが、中国など海外向け医薬品が堅調。固定費減少などによる利益率改善も寄与した。据え置いた14年3月期の営業利益見通し(前期比2.7%増の11億5000万円)に対する進ちょく率は54%。

日清オイリオグループ (2602):3.1%高の363円。野村証券が12日付で投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を400円から480円に上げた。家庭用の値上げ浸透で搾油採算は7-9月期以降改善に向かい、海外加工油脂事業も底打ちと指摘し、同証業績予想を増額した。

大阪チタニウムテクノロジーズ (5726)と東邦チタニウム (5727):大阪チタが4.5%安の1885円、邦チタが2.6%安の726円。チタン製錬大手の両社が航空機などに使用されるチタン合金原料の減産を強いられている、と13日付の日本経済新聞朝刊が報じた。電力値上げによるコスト増で、競争力が低下しているという。

太平洋セメント (5233):4.2%高の375円。クレディ・スイス証券が12日付で、目標株価を350円から410円に上げた。投資判断は「アウトパフォーム」を継続。有利な地域ミックスなどを背景に業界を上回る国内セメント販売の伸びを記録していることを反映し、販売数量予想を引き上げた。今期営業利益予想を540億円から624億円に(会社計画480億円)、来期を600億円から684億円に増額した。

タダノ (6395):4.2%高の1433円。バークレイズ証券が12日付で、目標株価を1500円から1600円に引き上げた。投資判断は「オーバーウエート」を継続。第1四半期決算は需要やシェア向上が同証想定以上の進ちょくで過去最高益に向けて好発進、と指摘した。会社側が7月26日発表した4-6月期の連結営業利益は前年同期比2.5倍の47億円だった。

清水建設 (1803):2.8%高の440円。JPモルガン証券が12日付で、目標株価を310円から460円に引き上げた。投資判断は「中立」を継続。採算重視の受注戦略によって建築工事の採算は緩やかに改善すると予想し、今期営業利益予想を140億円から180億円に増額(会社計画155億円)した。さらなる採算悪化のリスクが減少したと考え、目標株価の算出基準を従来のPBR0.8倍から1倍に変更。

オリジン電気 (6513):4.2%安の322円。午後にマイナス転換した。13日の午前11時30分に発表した4-6月期の連結営業損益は2億9200万円の赤字と、前年同期の1億8900万円黒字から悪化。エレクトロニクスやケミトロニクス事業が減収だった。14年3月期の営業利益見通しは前期比71%減の9億円で据え置き。

東京精密 (7729):3.2%高の1965円。4-6月期の連結営業利益は前年同期比30%増の23億6900万円になった、と12日発表した。スマホなどの市場拡大で半導体製造装置部門が好調だった。据え置いた14年3月期の営業利益見通し(前期比6.6%増の80億円)に対する進ちょく率は30%。

明治ホールディングス (2269):3.1%高の4850円。4-6月期の連結営業利益は前年同期比46%増の93億8900万円になった、と12日発表した。コスト削減が奏功し、主力の食品セグメントが大幅増益だったことが寄与した。据え置いた14年3月期の営業利益見通し(前期比12%増の290億円)に対する進ちょく率は32%。

ニプロ (8086):2.2%安の935円。4-6月期の連結営業利益は前年同期比27%減の25億3400万円だった、と12日発表した。主力の医療部門を中心に売り上げを伸ばし、2桁増収を確保したが、販管費の増加が響いた。据え置いた14年3月期の営業利益見通し(前期比35%増の154億円)に対する進ちょく率は16%。

アンジェスMG (4563):ストップ安となる3万円(24%)安の9万5600円。提携先の米バイカル社の転移性メラノーマ治療薬の第3相臨床試験で有意な改善効果が示されず、バイカル社がプロジェクトの開発終了を12日に発表。同薬による将来的なロイヤルティー収入が見込めなくなり、失望売りが膨らんだ。

アメイズ (6076):福岡証券取引所にきょう新規株式公開(IPO)した。午前9時20分に公開価格(730円)を9.2%上回る797円で初値を付けた。終値は811円。本社を大分県大分市に置き、主力はホテル宿泊事業。九州を中心に、中国地方、東海・北陸、甲信越地方で「亀の井ホテル」、「亀の井イン」、「ホテルAZ」を展開している。2013年11月期の単独純利益は前期比30%増の5億4000万円を見込む。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 河野敏 skawano1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net

更新日時: 2013/08/13 15:31 JST

 
 
 
最新のマーケット情報を携帯でご覧いただけます。ぜひご利用ください。