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2012/10/05 10:20

業界マップ ベンダーの勢力と市場がひとめでわかる

医療情報システム市場 (2012年10月)

 医療情報システムが拡大基調にある。原動力になっているのは、システムの中核的存在である電子カルテの販売増だ。2011年に2814億円だった電子カルテ製品の売り上げは、2013年には約700億円増の3512億円へと伸びる見込み。病院や診療所が連携する地域医療ネットワークが進展し、そのネットワークをスマートコミュニティやビッグデータ分析の基盤として機能させるという将来構想もある。

中小病院の電子カルテ普及率は22%にとどまる

 医療情報システムは、中核を占める電子カルテを中心に拡大基調にある。保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)の調べによれば、電子カルテの2011年の売上高は2814億円で、2009年の2086億円から700億円余り増えた。この背景には、電子カルテの普及が依然として行き渡っていないという実状がある。

病院、診療所における電子カルテの普及率

 JAHISの資料をもとにした日立メディコによる集計によれば、2011年の200床以上の中規模以上の病院での電子カルテ普及率は約61%だったが、20~200未満の中小病院での普及率は22%、診療所も同じ水準にある。2015年には中規模以上の病院で74%、中小病院で50%程度に普及率が高まると予測されており、向こう数年は電子カルテ導入の需要が一定水準で維持されるものと期待されている。ただし、電子カルテ単品での販売はすでに限界に達しており、病院と診療所の連携といった地域医療ネットワーク化の流れのなかで電子カルテビジネスを捉える必要がありそうだ。

★詳細な解説記事
<Industry Chart 業界の今を俯瞰する>医療情報システム市場 電子カルテを中心に拡大基調 2013年には約700億円の上積みか の全文を読む

※本記事は、週刊BCN 2012年10月1日付 vol.1450より一部抜粋したものです。会員登録していただくと、オリジナルの記事全文をお読みいただけます。会員登録はこちら(無料)。

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