2012年03月29日(Thu) 21:33
ということで後半は右京vs神戸に移行するあたりから。
実際、このシーンがあと10~15分くらい前倒しの位置にきててくれてたら
(その分犯人サイドの描写を巻きでいってくれてたら)
ここからの分断や最後の別れのシーンにもうちょっと時間が割けたのでは? とは思う。
でも面白かったんですよ。
よりによってクローンとかマジぶっ飛んでるなーとは思いましたが
ひとまずストーリーは置いておいても(本当はストーリー重視派なんですけど)
ふたりの立ち位置の違い、思考の擦れ違い、最後の選択を考えると
今回の最終回は個人的にかなり良かったわけなのですわ。
実際、このシーンがあと10~15分くらい前倒しの位置にきててくれてたら
(その分犯人サイドの描写を巻きでいってくれてたら)
ここからの分断や最後の別れのシーンにもうちょっと時間が割けたのでは? とは思う。
でも面白かったんですよ。
よりによってクローンとかマジぶっ飛んでるなーとは思いましたが
ひとまずストーリーは置いておいても(本当はストーリー重視派なんですけど)
ふたりの立ち位置の違い、思考の擦れ違い、最後の選択を考えると
今回の最終回は個人的にかなり良かったわけなのですわ。
■提案
今度は神戸のターン。
右京に、郁子のクローンの件については目をつぶるべきと告げる。
仮にクローンが無事に産まれてしまった場合、どうなるか。
ここから神戸もかつてない怒涛モード。ていうかここらの長ゼリはすげえ。
超頑張ってるわ……!!
神戸「嘉博士を検挙することは、クローンの事実が公になることです。
つまり生まれてくる子どもがクローンだと皆が知ってしまうんですよ。
日本だけじゃない……世界中の人々が。
クローン人間が生きられる場所が、何処にありますか?
そもそも、クローン人間を、人間として認めますか?
人権を与えますか? 戸籍はどうします? 何も、準備されてないんですよ。
世界中どこにも、受け入れ体制が整っている場所なんて無いんです。
そりゃそうですよね。存在することを想定されていない人間なんですから。
しかし今回、その想定外が起ころうとしている。
クローン人間が今、順調に育っている。まもなく生まれようとしてるんです。
クローンだという事実を知らなければ、生まれてくるのは、
我々と何ら変わりの無い人間の赤ん坊です。
しかし、我々が事実を知ってしまった瞬間、その赤ん坊は……怪物にしか見えなくなる!
怪物が……人々にどんな仕打ちを受けるか、想像できるでしょ?」
右京「……」
神戸「(茜に)君は、自分のしたことの罪を償わなければならない。
でも君のそのお腹の中の生まれてくる子どもには、何の罪も無い!
そうですよね? 杉下さん。
罪を犯したのは、嘉博士なんです。
でも、嘉博士を検挙すると、結局生まれてくる子どもが罪を……
いや、罰を受けることになる!」
右京「だから、嘉博士の犯罪に目をつぶれと……」
神戸「ダメですか?」
神戸、途中までは右京の眼を絶対に見ないで喋り続けるのな……
右京に対してもう懇願に近い状態になってやっと右京の方を向く、と。
『真実のみを追い求める』という杉下右京の在り方を完全に理解していて
なおこういう選択をせざるを得ないという葛藤がホントにだだ漏れというか……辛い展開。
ぶっちゃけ雛子に言われたことまんま真に受けてる感じではあるけどな。
で、右京からの返答は想定通り。
右京「どうも……僕はそういうことができない性質なんですよ」
神戸「わかってますよ……!(悔しげに顔を背ける)」
というかこの口先だけの説得ですぐ曲げたら逆に右京じゃないがw
神戸もこの場で即座に全力で噛み付くんじゃなくてひとまず黙る。
そりゃもう混乱の極みで考えまくってるんでしょうが、
CM直前の最後の表情はもうまさしく『鬼になる』的なアレでしたね。
最後の手段に出るぞ、的な腹を括る展開。
こういう一連の流れがとても燃える。
しかしまあ……『罪と罰』ってここから来るのか。
■トイレw
右京は伊丹たちがカンカンだと当然理解しているが、
一方の米沢さんがトイレで大変なことに……w トリオに取り囲まれてるw
米沢「(手を拭きながら)いえ、私は何も……」
芹沢「怒らないから言ってごらんよぉ」
芹沢が極悪すぎるwww
米沢さんトリオに揉みくちゃにされとるww
やめてー米沢さんいじめないでー!!w
■暴走したww
嘉親子を連れて隼斗のマンションを出るふたり。
神戸が連れていく間に、右京は隼斗の郵便受けに入っていた封筒に目を留める。
こういう些細な観察眼がやっぱ右京さんですなあ。
そして。
ワゴンの助手席に茜を乗せ、郁子と右京を締め出した神戸は急発進。
まさかの被疑者と逃走展開きちゃったー!!
思い詰めた果てにいきなり行動に移しちゃうとは……神戸すげえw
茜は神戸の行動に驚いている。
そしてまた、神戸自身も盛大に混乱中。「今俺に話しかけないで」ときた。
自分でもコントロールできない、でもしでかしたことの凶悪さは理解してるんでしょうね。
杉下の正義は暴走するよじゃなくて神戸の正義らしきものが大暴走してしまったー!
即座に神戸の携帯にかける右京。しかし当然、繋がらない。
右京「君は一体、何を考えているのですか!?
いずれにしても、折り返し連絡を待っています。
ああ、僕の携帯はまだ暫く切ったままにしておかねば色々とややこしいので……」
ということで折り返し連絡は郁子の方へするよう指示。
右京さん、流石に神戸と違って動揺しつつも頭の回転の方は冷静だったw
でも怒りと動揺と途惑い苛立ち全部ミックスだなーこれは。
■実は同じ?
嘉家で神戸からの連絡待ち。
右京さんが珍しく苛立ちも露わに立ったまま待っている。
さっきまでの怒り動揺途惑い苛立ちにそろそろ心配も含んでる? 忙しいw
郁子も落ち着かない。
郁子「最初から功名心があったわけじゃない。
最初は純粋に、娘を思ってのことだったの。
だから、とんでもないことをしているって自覚もあった。
だけど奇跡的に成功してみると、そんな気持ちがだんだん薄れてきて……
この成功を吹聴して回りたい衝動に襲われるようになった。
神戸さんの言うように、白を切り通すべきだったのに、
衝動を抑えきれなかった……」
右京「後悔先に立たず。しかし、それが人間なのでしょうねえ」
何気に郁子の告白、部分部分が神戸の行動にも重なってるような気がする。
無理矢理読み替えるとして、例えば『お腹の子の未来を考えるあまり、
とんでもないことをしている。当然その自覚もある』みたいな。
ある意味では神戸の思考と同じ路線だと思うのだが。
で、その後に続いた郁子の話を聞いてしまったことによって、
右京も無意識下では神戸のこの先の行動が、より取り返しのつかない方向に行くことを
危惧せざるを得なくなっちゃった面があるのかも。(※という妄想です)
『後悔先に立たず、それが人間』ってのは別に郁子に限った話では無く、誰にでも起こり得る。
右京にとっても漠然とした不安のようなものが
ここで無意識に植えつけられたんじゃないかな、とか。(※という妄想です)
赤の他人ではなくよりによって神戸なもんだから、余計に。
『後悔先に立たず、それが人間』と発言した右京もまた、人間だし。
■ひええぇぇえぇ
いいタイミングで携帯のコール。無論、神戸からの連絡。
しかし神戸の発言はちょっとどころでなくネジぶっ飛んでた。
ここまで言うか! の衝撃展開。
神戸「杉下さんがどうしても、クローンの一件で嘉博士を検挙するというのであれば、
僕は今すぐ茜さんのお腹の子どもを始末します」
右京「何を言ってるか、自分で理解していますか?」
神戸「ええ。子どもが生まれないんであれば、クローンのことが公になっても、平気です。
嘉博士がマッドサイエンティストのひとりに名を連ねるだけ……
ですから、杉下さんがどうしても検挙したい、というのであれば、
僕はそれに協力すると言ってるんですよ」
右京「子どもを始末することが、協力ですか?」
神戸「あなたがどうしても検挙したいと言っている以上……、
僕が相棒として協力できるのは、それだけですから」
神戸の口から右京に対する『相棒』って単語を言わせるのが
まさかこんなシチュエーションになろうとは……何と残酷な展開だw
信頼を積み重ねた間柄でなければ絶対に成り立たない脅迫だろこれ……すげえ。
■脅迫
さらに神戸の脅迫は続く。ひでええぇぇ
神戸「二者択一です。検挙は諦めてクローンのことには目をつぶるか、
検挙するために、僕にお腹の子どもを始末されるか」
右京「……」
神戸「選んで下さい」
右京「君は、この僕を脅しているのですか?」
郁子「お願い! 変な真似しないでちょうだい」
神戸「どうやら時間の無駄ですね。検挙すればいい。
今すぐ赤ん坊を始末します(切る)」
右京「待ちなさい!」
長引かせると辛いのがとてもよくわかりますなあ。ギリギリ感半端ないわー
なんかもう見てていたたまれねえ……!
■反撃
切られた携帯に即座にかけ返す右京。
神戸「これがラストチャンスですよ」
右京「君は今、何処ですか?」
神戸「答えを聞かせてください」
右京「茜さんは一緒ですか?」
神戸「ええ勿論。いいから、早く答えを。
これ以上引き延ばすなら、今度こそ本当に、今すぐ始末しますよ」
右京「いいやできませんよ」
神戸「殺します!」
右京「『今すぐ』殺せやしない」
神戸「え?」
右京「君は今、単独で行動していますね? そばに茜さんはいないのではありませんか?
もし近くに茜さんがいたとしたら、君がそんな惨いこと言えるはずありませんからね」
神戸「敵いませんね、あなたには。……でも、俺は本気ですよ。
あなたが考えを変えない以上、今すぐじゃなくても必ず殺します」
右京「ええ。君の本気を、疑ったりなどしていません」
右京さんすげえw 追い詰められた状況下ほど切れまくるなーこの人。
そして右京さんもまた相棒に対する理解が……よくわかっていらっしゃる。
この「疑ったりなどしていません」もラストの特命部屋での会話から戻ってみると
本当に本気でガチ言い合いしてたんだなあと泣けてくるわ……
■決着
猶予を与えない神戸。ある意味、戦い方を非常によく心得てると言える。
自分の個人的な感情(この場合はもう赤ん坊への思い入れというより『特命係の自分』)を捨てて
あくまでも『未来』を守る、というのが辛い。
神戸「さあ、どっちですか?」
右京「……」
神戸「杉下さん!」
右京「存外ずるいですねえ、君は。
君に、人殺しをさせるわけにいかないじゃありませんか」
神戸「そう……僕が殺そうとしてるのは、人間なんです。(赤い風船が空へ飛んでいく)
怪物なんかじゃない……」
右京「神戸君」
神戸「……」
右京「今、茜さんは何処ですか?」
右京さんに、断念させた……!!(衝撃)
あの右京さんが、折れた!!
ただ結果的にこれは双方ともの陥落かと。痛み分け。
単純な『目的達成』という意味では神戸の勝ちなんだろうが、
結局他ならぬ右京さんにそれを言わせてしまった点で
神戸は自ら罪悪感にどぼん、その後は抵抗の理由が無くなっちゃうわけで。
赤い風船がふっと舞い上がっていくのは、恐らく神戸の中で、
『これで特命係にいる資格が無くなった』という区切りの象徴だったのでは。
■経験者は語る
神戸が自宅バルコニーで電話してた相手は幸子さんだったのか!
ということで茜は神戸のマンションに保護されてたという。
幸子「(茜のお腹に触れつつ)今は裁判が早いから、ひょっとしたら生まれるのは、
入ってからかもしれませんね。
大丈夫ですよ。ちゃんと出産の面倒も見てもらえるし、
確か、申請すれば1年間は新生児と一緒に過ごせるはずです」
茜「本当に?」
幸子「まあ、勿論『塀の中で』ですけどね」
めっちゃ経験者語ってるwww
いやー幸子の経歴を見事に活かしたうまい設定だわ……お見事。
■神戸さんちにお邪魔します
右京と郁子も神戸のマンションへ。
再会に安堵する母子の一方、右京さんは……
幸子「神戸さんは?」
右京「さあ、何処にいるのでしょうねえ……」
言葉にできねえ……右京さんでもわからない場所。
あるいはわかっていても行くべきでないと思ってるとか
何か湿っぽいことを考えてみたが流石にきもいのでここで終わっときます
一方、埠頭らしきところにいた神戸はやっと戻る気になった様子。
ここで流れるのが『別れの言葉』ですかー。うわあああああ
■よかったねw
娘が真犯人だと発覚したおかげで、誤った逮捕状を執行せずに済んだトリオw
三浦「いやはや……まさか娘が真犯人だったとはなぁ」
芹沢「やっぱ、母親逮捕しちゃわないでよかったですね」
伊丹「(芹沢の肩を掴み)睨む」
芹沢「(引き攣りつつ)嘘 嘘 嘘 嘘……」
芹沢ww 本当にお前は命知らずもいいところだと思いますよ!!
ちょっと自重しとけw
しかしまあ、今回はトリオは殆どおまけ的な感じだったかもねー。
あくまで『右京と神戸』の終着点を描く目的だからいいですが。
そうでなくても三浦さん皆勤とか何気に喜ばしいトリオでしたし今期。
■取調べっ
薄い笑みを浮かべながらお腹を撫でている茜。
やっぱこのひと壊れちゃってるよな……
そして郁子。トリオに取り調べられ中。
伊丹「あなた、犯人隠避だからね」
三浦「2年以下の懲役、もしくは20万円以下の罰金。立派な犯罪ですよ」
郁子「ええ……」
芹沢「ただ、肉親の場合、殆どのケースで罰が免除されちゃうんですよ」
伊丹「でも罪は罪! どんな形にせよ、裁判まではいくからね!」
伊丹ww こういうところ、好きだわw
トリオのナイスバランスを垣間見た役割分担。
いやーやっぱホントたったこれだけでトリオを表現し尽くしてる感が凄いわ。
郁子に関しては望みが半分は果たされずに辛いところだが、
今のところはまだ、お腹の子が郁子も茜も保っている感じかなー。
郁子の毅然としたところは(やったことはとんでもないにしても)意外と嫌いでは無い。
見苦しさをあまり感じないからかもしれん。
■例のバー
神戸はその後、特命係には戻らなかった様子。
まさかのいつものあのバーで大河内さんと飲んでましたww お前ww
しかし空気は重々しい。どうも神戸は自分を特命から飛ばして欲しいと依頼した様子。
いや特命係が島流し部署ですからww
大河内「何故だ? 理由を言え」
神戸「……敢えて言うなら……」
大河内「ああ」
神戸「俺はもう、あそこにいる資格が無いっていうか……」
大河内「資格がいるのか? 特命係は」
神戸「(嘆息)杉下さんの大事にしているものを踏みにじったっていうか……(泣きそう)」
大河内「……わからんな」
神戸「何でもいいから、俺を何処かへやるように人事に掛け合って下さい」
お前……また支払いせずに席立ちやがったwwww(前科:『贖罪』)
しかしまあ。大河内さん相手に何を言うかと思えば。
見方によっては甘いところが出てるというか。
明らかに甘えられると認識している相手に対してだからかもしれんが。
辞めるという手段はあるはずだが、辞めたくない。
けれどもう特命係にはいられない。
神戸はどちらも取ろうとしてるというなかなか我が侭な展開じゃないかこれ?
いやこのやり取りで神戸が警察辞めない確信が得られたんで
その点は非常によかったといえばよかったが。
こうなってみると、右京と神戸が対決していたというよりは、
神戸の中に存在するふたつの心情の対決だったのかなと。
『守るべきものは未来』 ←一応、劇場版IIから読み取れる基本スタンス
『これまで杉下右京と一緒に過ごしてきて、自身の警察官としての在り方や
犯してしまった罪との向き合い方を考えさせられてきたという経緯がある分、
その正義の在り方を一方的に斬り捨てることはできない』 ←長い……
その二点が真っ向から衝突した形になっちゃったというか。
やはり神戸にとっては精神的に結構きつい事件だったかもな……
城戸事件と違って自分が直接の事件当事者じゃないだけに余計悩ましいことになってたのでは。
■うーん
大河内と飲んだ後に、何とまた特命係に戻って来た神戸。
家出しちゃった手前、帰り辛い雰囲気満載な感じだが意を決して入室。
右京はまだ残って音楽鑑賞中。
ヘッドホンしてても人が入って来た気配がわかるとはすげえ。
神戸「まだ、いらっしゃったんですか」
右京「君が神様を怒らせてでも、再生させて会いたいというのは……城戸充ではありませんか?
もはや償う術の無い罪に、君が苦しんでいるのは知っています。
そんな十字架を背負っているからこそ、君は、常に正しくあろうとしてきたと思います。
そんな君が、今日また罪を犯そうと決心した。
しかし先の罪と、今回犯そうとしていた罪が決定的に違うのは、
先の罪を君は後悔し、償おうともがいているのに対して
今回の罪は、もし本当に犯していたとしても、
君は恐らく、後悔することも悔いることも無かったのだろうということです。
君は、それが正しいと信じて罪を犯そうとした。
心情的には、君の訴えは、よくわかります。しかし……」
神戸「罪は……罪。犯した罪を、償わなければならない」
右京「断じて、そう思っています。なのに、君を説得することができなかった。
これは、僕の罪なのでしょうね……」
神戸「……」
うわああぁぁ右京さんに罪を負わせてしまったよこれは堪える。
大切に思われていることははっきりしたわけだが、
それと同時に最も尊敬する人間に対してこんなことを言わせちゃったっていうのが
たぶん一番ショックだと思う。
でもやっぱり、『城戸充を再生させたい』というのはイマイチ理解できない。
生き返らせたところであの城戸充でないことはわかりきってるんだからと思うと
神戸が最初の方でクローン肯定発言してたのが謎すぎる。
■おまけに
さらに右京が悔いているのは、殺された隼斗は、
母子が供述するような人物像では無いと推察される点。
隼斗の郵便受けに入っていたのは、神学校への入学案内。
心やさしい、正しい信仰心を持つ人物だったのではないかと告げる右京。
右京「本気で神の門を叩こうとしていた彼の、
歪められた人物像が記録に残ってしまうことに、
胸が締め付けられる思いがしますねえ……」
うわートドメ刺したw
個人的には神戸の判断は正しかったと思っているが、
こういう後味の悪さがきちんと残されるというバランスが……
右京の『真実追求・追及』スタンスって、結局はこういうところに集約されるわけだよなー。
うまいなー。うわーうわー。
神戸の『堪えられない』感じがもうなんかね。
報われないねこのふたり。
『暴発』の時も凄かったが今回はさらに信頼関係が築かれたという点で
洒落にならん痛み分けになっちゃったなあ……
■ホットライン
互いに向き合った結果、こういう展開になったわけだが……
右京「ああ、もうひとつだけ。
僕は、君を追い出すつもりは、ありませんよ。
そもそも、資格などというものはありません。
人事に掛け合っても無駄だと仰ってました」
神戸「……(頭を下げる)」
おおおおおおい大河内ぃぃぃぃ!!!
また(前科:『贖罪』)お前はまたホットライン使ったのか!!!www
どんだけ神戸に関して甘いんだお前は! すぐ右京に相談すんなww
この台詞を口にした右京さんは微笑んですらいる。
互いの信念の結果、(特に今回は右京の決断も含めてだから)
こういう結果を迎えたわけだから右京にとっては一応後腐れないといえるんだろうが
神戸の方ががつんと堪えちゃってる感じだわな……いや無理も無いが。
無理に笑ってても泣きそうだし、そもそも右京に目を合わせることもできないしで。
優しさは余計に堪える典型じゃなかろうか……
■ええええええ
辞令。いきなり貼り出された内容がとんでもない。
『特命係 神戸 尊 殿
警察庁長官官房付きを命ずる』
おおおおおい!!
人事に掛け合っても無駄だったんじゃなかったのかよ!!
しかし行き先がもう臭すぎる。ええええええー!!!
芹沢もびっくりしまくりですよ。
芹沢「神戸さんが異動です!」
伊丹「何ぃ!?」
三浦「ソンが!?」
伊丹「なんで?」
いやーそりゃ驚くわ。
特にトリオは例のクローンの話の経緯は知らないわけだしな……
訳分からんでしょうなあ。
刑事部長&参事官も動揺はしているようだが、
内村はあくまで「神戸がどうなろうと俺は知らん!」態度だが
内心はどうでしょうねえ。
米沢も特命係にすっ飛んで来る、が神戸は不在。
米沢「神戸さんが動くって本当ですか?」
角田「ああ。突然のことで驚いたよ。(右京に)なあ?」
米沢「神戸さんは?」
右京「今、人事に行ってます」
そうなんだよねえ。
大河内さんが人事に掛け合っても無駄って言ったのにどうしたことだw
■なんで?
あまりの内容に大河内さんのところに突撃していた神戸。
しかし大河内の回答も「わからん」。急に辞令が出たらしい。
大河内「そもそも俺は、お前が動きたいと言っても反対した立場だ」
神戸「……ええ」
どうしてこうなったのか、神戸自身もわかっていない。
しかしそこにあの長谷川からお電話が。
長谷川「神戸君? 長谷川です。……異動なんだってね」
神戸「あなたですか……」
長谷川「杉下右京を黙らせるとは、なかなかの手腕じゃないか」
神戸「俺は、動く気は……」
長谷川「君は前回、警察庁に戻れという命令に背いてるね。
今度も命令に背いたら……クビだよ?」
神戸「……!!」
長谷川「まあ色々あったが、これからは仲良くやろうじゃないか」
おわああああまさかのS8最終回ネタから引っ張って来たー!!
神戸、まさかの
に げ ら れ な い
展開きた……うわー長谷川マジ鬼畜の所業すぎるww
やり方が最高にえげつないわー
■天罰
一ヶ月後。茜の裁判。
その途中、茜は急に苦しみ出し倒れる。あーやっぱこうなるか……
流石にクローンについてはこういうオチを持ってくる以外なさそうだなと思いましたが。
これ以上は踏み込まない無難な感じで。
病院に駆け付けた右京。
手術中の廊下の前に、郁子と神戸が立っている。
で、案の定というか……茜は一命を取り留めるものの、赤ん坊は死亡。
クローンが産まれることは無くなった。
茜にその事実を告げる役目は自分に、と申し出る郁子。
そういうけじめのつけ方しか無いよな。もう。
ただ茜はこの後完璧に精神崩壊かすっきりしちゃうかの両極端二択なんじゃなかろうか……
いずれにしても救われない展開ではある。
自然の営みに背いた罰。
廊下で黒い涙を流すのが印象的。
■そして
クローンの誕生という可能性が消滅した以上、
郁子を『正しい罪で裁く』ということを無理に遮る理由は無くなった。
が、右京は検挙するつもりは無い。
右京「恐らく自首をなさるでしょう。
そして、隼斗さんの人柄も含めて、真実を語ると思いますよ。
それぐらいの分別はおありでしょうから」
右京は人間の最後の良心やプライドを信じてるような気はする。
そこを信じ切れる点でも右京は抜きん出て『強い』と思う。
これは流石に神戸にはできないなと思いますもの。
そういうところも含めた芯が絶対にぶれないところが、とにかく右京さん最強な所以。
■ひとりになった
まあどうせこの時点で既に神戸は異動済みなのだが。
そういえば本編が未来時制になるのって珍しいねー。
神戸「車ですか?」
右京「いえ。タクシーで来ました」
神戸「じゃあ送りますよ」
右京「(溜め息)やめておきます」
神戸「どうして?」
右京「ようやく、ひとりに慣れてきたところですから」
うわあああああああ右京さんなんてことを言ってくれちゃうんだあああああ!!!!
きちんとした『相棒』として認めてくれたからこその台詞だよな……
「君は亀山君の代わりにはなれません」からスタートした関係だったというのに
ここまでの関係を構築して終われたとか……!!
ホント、右京さんも丸くなったなと思う。
しかもその下地は亀山との相棒時代から積み重ねられてきたものなんだよね。
亀山と組んだ当初の右京さんだったらこんなことは絶対に言えまいw
ふたりの相棒とのやり取りでこんなことが言えるようになったのかと思うと
ホントに感無量ですわ……
■『また、いつか』
ふたりの別れ。
神戸「では、また、いつか」
右京「ええ」
神戸「どこかで」
右京「ええ。じゃあ(去る)」
神戸「(右京の背中に頭を下げる)」
これで右京はそれなりに満足げな笑みを浮かべてるんだよな。
その背中を見送る神戸も、受け入れた笑みって感じ。
あの後、敢えて『最後の日』を描かなかったのに意味があるんだろうと思う。
あったらあったでたぶん喜んだけど、
このふたりはあくまでドライに終わったから良かったのかなーと。
■ふたりの道
並木道を歩いて帰る右京。
その横を、クラクションを鳴らしつつ走り去っていくGT-R。
って神戸w 窓の外に手出して振ってるww
というかそっち側だと右京さんには見えてないんじゃないかww
何だかんだで、ふたりの道が正反対でしたー、じゃなくて、
『進む手段は違うけど、向かう方向は同じ』っていう象徴に見えて
妙に安堵した終わりだった。
■だいなしです
そして、ヘリが飛んで来なくてよかったとおもいました。
(まだ言うか)
■覚え書き
※全面的にネタバレ込み注意
嘉郁子 在団法人バイオテクノロジー研究所 主席研究員
須賀茜 郁子の娘(旧姓:嘉)
嘉隼斗 郁子の息子、茜の兄
片山雛子 首相補佐官(だったっけ?)
長谷川宗男 警察庁長官官房付
但馬 文部科学省 ライフサイエンス課長
尾野 文部科学省
島崎ミホ 隼斗の知り合い(ボランティア?)
須賀瑠偉 茜の息子・故人
須賀貴明 茜の夫・故人
うわあああああ終わったあああああああ!!!
そう、警察辞めなかったんだよな!
それがとにかく、何か妙に安心した。
予告だけ見た限りだと決裂エンドもありか? とか覚悟してたのに
対決姿勢も想定外の展開で寧ろ右京さんにそんなこと言わせるところまで
このふたりは関係構築できてたのか……! とか
そういう関係を構築できてたのに自分からそれを利用して踏みにじる展開に
持っていかざるを得なくなった神戸の可哀想具合とか
全部片付いたと思ったらまさかの長谷川超悪役すぎる展開とか
なんか終わったと言いながら終わった気がしないww
取り敢えず長谷川はそのうち捕まえる展開に持っていってくれ!
右京さんにも神戸にもその責任があるぞ。これは。
その点に関してはホント、先の展開にうまく引っ張れる可能性が見出せたので満足。
神戸が3年で去ってしまうことについても、納得できる終わりだった。
ただ中身に使ったネタは……うーん。
違和感というか、何となく噛み合ってないなあと思う点はある。
神戸が城戸を生き返らせたいとまで思い詰めてるかどうか。これは大いに疑問あり。
実際右京が述べたように、『クローンとオリジナルは別人格』という事実を
神戸が理解していないとは到底思えないので、
そういう願望をぽっと口に出すタイプだろうかという点は純粋に疑問。
その点を考えると、別にこの話に『贖罪』のエピを絡ませる理由って
実はそんなに無かったのではないか? という感じがある。
神戸が『贖罪』の件を引き摺っててこれまでの職務に当たってたということを
右京に言わせるだけで十分に機能している気がするので、
敢えて神戸が『城戸を生き返らせたいと考えている』なんて話はつけなくてもいいのでは。
まあそれを入れないとクローン話をしている意味が余計に薄れる可能性はあるが。
それとちらほらと気になったポイント。
異動後の神戸の階級。結局どうなったんだ?
警視には戻してもらえたんだろうか?w
長官官房ってところがそこそこ偉い人の行くような場所なら
警部補のままじゃまずかろうという気もするのだが詳しくないのでわかんない。
あとは異動後の服装。
ネクタイ+ボタンダウンのカラーシャツ。
流石にサッチョウで尊シャツばりばりのあのスタイルは無理なんだろうが、
それでもささやかな抵抗が垣間見えて、
特命係で培った精神は失っていないんだということが見て取れる。
そういう小物類での象徴的な演出が特に目立った回だったなーと。
いやーでも1ヶ月後もあんな感じでそれなりにやってるんだったら
案外長谷川とも嫌味言い合いながらうまくやってけてたりしてなw
でも将来的にはヒトゴロシは潰してやる! とか思ってるんだろうけど。
再登場するしないはまあ別の話として、
きちんと警察に残り、彼の『警察官らしく』を全うしてくれることを望みます。
とにかく、お疲れ様でしたー。
ありがとう!!
その他諸々はまとめて総括にて。
まああんまり遅くはならないようにしたいなー
今度は神戸のターン。
右京に、郁子のクローンの件については目をつぶるべきと告げる。
仮にクローンが無事に産まれてしまった場合、どうなるか。
ここから神戸もかつてない怒涛モード。ていうかここらの長ゼリはすげえ。
超頑張ってるわ……!!
神戸「嘉博士を検挙することは、クローンの事実が公になることです。
つまり生まれてくる子どもがクローンだと皆が知ってしまうんですよ。
日本だけじゃない……世界中の人々が。
クローン人間が生きられる場所が、何処にありますか?
そもそも、クローン人間を、人間として認めますか?
人権を与えますか? 戸籍はどうします? 何も、準備されてないんですよ。
世界中どこにも、受け入れ体制が整っている場所なんて無いんです。
そりゃそうですよね。存在することを想定されていない人間なんですから。
しかし今回、その想定外が起ころうとしている。
クローン人間が今、順調に育っている。まもなく生まれようとしてるんです。
クローンだという事実を知らなければ、生まれてくるのは、
我々と何ら変わりの無い人間の赤ん坊です。
しかし、我々が事実を知ってしまった瞬間、その赤ん坊は……怪物にしか見えなくなる!
怪物が……人々にどんな仕打ちを受けるか、想像できるでしょ?」
右京「……」
神戸「(茜に)君は、自分のしたことの罪を償わなければならない。
でも君のそのお腹の中の生まれてくる子どもには、何の罪も無い!
そうですよね? 杉下さん。
罪を犯したのは、嘉博士なんです。
でも、嘉博士を検挙すると、結局生まれてくる子どもが罪を……
いや、罰を受けることになる!」
右京「だから、嘉博士の犯罪に目をつぶれと……」
神戸「ダメですか?」
神戸、途中までは右京の眼を絶対に見ないで喋り続けるのな……
右京に対してもう懇願に近い状態になってやっと右京の方を向く、と。
『真実のみを追い求める』という杉下右京の在り方を完全に理解していて
なおこういう選択をせざるを得ないという葛藤がホントにだだ漏れというか……辛い展開。
ぶっちゃけ雛子に言われたことまんま真に受けてる感じではあるけどな。
で、右京からの返答は想定通り。
右京「どうも……僕はそういうことができない性質なんですよ」
神戸「わかってますよ……!(悔しげに顔を背ける)」
というかこの口先だけの説得ですぐ曲げたら逆に右京じゃないがw
神戸もこの場で即座に全力で噛み付くんじゃなくてひとまず黙る。
そりゃもう混乱の極みで考えまくってるんでしょうが、
CM直前の最後の表情はもうまさしく『鬼になる』的なアレでしたね。
最後の手段に出るぞ、的な腹を括る展開。
こういう一連の流れがとても燃える。
しかしまあ……『罪と罰』ってここから来るのか。
■トイレw
右京は伊丹たちがカンカンだと当然理解しているが、
一方の米沢さんがトイレで大変なことに……w トリオに取り囲まれてるw
米沢「(手を拭きながら)いえ、私は何も……」
芹沢「怒らないから言ってごらんよぉ」
芹沢が極悪すぎるwww
米沢さんトリオに揉みくちゃにされとるww
やめてー米沢さんいじめないでー!!w
■暴走したww
嘉親子を連れて隼斗のマンションを出るふたり。
神戸が連れていく間に、右京は隼斗の郵便受けに入っていた封筒に目を留める。
こういう些細な観察眼がやっぱ右京さんですなあ。
そして。
ワゴンの助手席に茜を乗せ、郁子と右京を締め出した神戸は急発進。
まさかの被疑者と逃走展開きちゃったー!!
思い詰めた果てにいきなり行動に移しちゃうとは……神戸すげえw
茜は神戸の行動に驚いている。
そしてまた、神戸自身も盛大に混乱中。「今俺に話しかけないで」ときた。
自分でもコントロールできない、でもしでかしたことの凶悪さは理解してるんでしょうね。
杉下の正義は暴走するよじゃなくて神戸の正義らしきものが大暴走してしまったー!
即座に神戸の携帯にかける右京。しかし当然、繋がらない。
右京「君は一体、何を考えているのですか!?
いずれにしても、折り返し連絡を待っています。
ああ、僕の携帯はまだ暫く切ったままにしておかねば色々とややこしいので……」
ということで折り返し連絡は郁子の方へするよう指示。
右京さん、流石に神戸と違って動揺しつつも頭の回転の方は冷静だったw
でも怒りと動揺と途惑い苛立ち全部ミックスだなーこれは。
■実は同じ?
嘉家で神戸からの連絡待ち。
右京さんが珍しく苛立ちも露わに立ったまま待っている。
さっきまでの怒り動揺途惑い苛立ちにそろそろ心配も含んでる? 忙しいw
郁子も落ち着かない。
郁子「最初から功名心があったわけじゃない。
最初は純粋に、娘を思ってのことだったの。
だから、とんでもないことをしているって自覚もあった。
だけど奇跡的に成功してみると、そんな気持ちがだんだん薄れてきて……
この成功を吹聴して回りたい衝動に襲われるようになった。
神戸さんの言うように、白を切り通すべきだったのに、
衝動を抑えきれなかった……」
右京「後悔先に立たず。しかし、それが人間なのでしょうねえ」
何気に郁子の告白、部分部分が神戸の行動にも重なってるような気がする。
無理矢理読み替えるとして、例えば『お腹の子の未来を考えるあまり、
とんでもないことをしている。当然その自覚もある』みたいな。
ある意味では神戸の思考と同じ路線だと思うのだが。
で、その後に続いた郁子の話を聞いてしまったことによって、
右京も無意識下では神戸のこの先の行動が、より取り返しのつかない方向に行くことを
危惧せざるを得なくなっちゃった面があるのかも。(※という妄想です)
『後悔先に立たず、それが人間』ってのは別に郁子に限った話では無く、誰にでも起こり得る。
右京にとっても漠然とした不安のようなものが
ここで無意識に植えつけられたんじゃないかな、とか。(※という妄想です)
赤の他人ではなくよりによって神戸なもんだから、余計に。
『後悔先に立たず、それが人間』と発言した右京もまた、人間だし。
■ひええぇぇえぇ
いいタイミングで携帯のコール。無論、神戸からの連絡。
しかし神戸の発言はちょっとどころでなくネジぶっ飛んでた。
ここまで言うか! の衝撃展開。
神戸「杉下さんがどうしても、クローンの一件で嘉博士を検挙するというのであれば、
僕は今すぐ茜さんのお腹の子どもを始末します」
右京「何を言ってるか、自分で理解していますか?」
神戸「ええ。子どもが生まれないんであれば、クローンのことが公になっても、平気です。
嘉博士がマッドサイエンティストのひとりに名を連ねるだけ……
ですから、杉下さんがどうしても検挙したい、というのであれば、
僕はそれに協力すると言ってるんですよ」
右京「子どもを始末することが、協力ですか?」
神戸「あなたがどうしても検挙したいと言っている以上……、
僕が相棒として協力できるのは、それだけですから」
神戸の口から右京に対する『相棒』って単語を言わせるのが
まさかこんなシチュエーションになろうとは……何と残酷な展開だw
信頼を積み重ねた間柄でなければ絶対に成り立たない脅迫だろこれ……すげえ。
■脅迫
さらに神戸の脅迫は続く。ひでええぇぇ
神戸「二者択一です。検挙は諦めてクローンのことには目をつぶるか、
検挙するために、僕にお腹の子どもを始末されるか」
右京「……」
神戸「選んで下さい」
右京「君は、この僕を脅しているのですか?」
郁子「お願い! 変な真似しないでちょうだい」
神戸「どうやら時間の無駄ですね。検挙すればいい。
今すぐ赤ん坊を始末します(切る)」
右京「待ちなさい!」
長引かせると辛いのがとてもよくわかりますなあ。ギリギリ感半端ないわー
なんかもう見てていたたまれねえ……!
■反撃
切られた携帯に即座にかけ返す右京。
神戸「これがラストチャンスですよ」
右京「君は今、何処ですか?」
神戸「答えを聞かせてください」
右京「茜さんは一緒ですか?」
神戸「ええ勿論。いいから、早く答えを。
これ以上引き延ばすなら、今度こそ本当に、今すぐ始末しますよ」
右京「いいやできませんよ」
神戸「殺します!」
右京「『今すぐ』殺せやしない」
神戸「え?」
右京「君は今、単独で行動していますね? そばに茜さんはいないのではありませんか?
もし近くに茜さんがいたとしたら、君がそんな惨いこと言えるはずありませんからね」
神戸「敵いませんね、あなたには。……でも、俺は本気ですよ。
あなたが考えを変えない以上、今すぐじゃなくても必ず殺します」
右京「ええ。君の本気を、疑ったりなどしていません」
右京さんすげえw 追い詰められた状況下ほど切れまくるなーこの人。
そして右京さんもまた相棒に対する理解が……よくわかっていらっしゃる。
この「疑ったりなどしていません」もラストの特命部屋での会話から戻ってみると
本当に本気でガチ言い合いしてたんだなあと泣けてくるわ……
■決着
猶予を与えない神戸。ある意味、戦い方を非常によく心得てると言える。
自分の個人的な感情(この場合はもう赤ん坊への思い入れというより『特命係の自分』)を捨てて
あくまでも『未来』を守る、というのが辛い。
神戸「さあ、どっちですか?」
右京「……」
神戸「杉下さん!」
右京「存外ずるいですねえ、君は。
君に、人殺しをさせるわけにいかないじゃありませんか」
神戸「そう……僕が殺そうとしてるのは、人間なんです。(赤い風船が空へ飛んでいく)
怪物なんかじゃない……」
右京「神戸君」
神戸「……」
右京「今、茜さんは何処ですか?」
右京さんに、断念させた……!!(衝撃)
あの右京さんが、折れた!!
ただ結果的にこれは双方ともの陥落かと。痛み分け。
単純な『目的達成』という意味では神戸の勝ちなんだろうが、
結局他ならぬ右京さんにそれを言わせてしまった点で
神戸は自ら罪悪感にどぼん、その後は抵抗の理由が無くなっちゃうわけで。
赤い風船がふっと舞い上がっていくのは、恐らく神戸の中で、
『これで特命係にいる資格が無くなった』という区切りの象徴だったのでは。
■経験者は語る
神戸が自宅バルコニーで電話してた相手は幸子さんだったのか!
ということで茜は神戸のマンションに保護されてたという。
幸子「(茜のお腹に触れつつ)今は裁判が早いから、ひょっとしたら生まれるのは、
入ってからかもしれませんね。
大丈夫ですよ。ちゃんと出産の面倒も見てもらえるし、
確か、申請すれば1年間は新生児と一緒に過ごせるはずです」
茜「本当に?」
幸子「まあ、勿論『塀の中で』ですけどね」
めっちゃ経験者語ってるwww
いやー幸子の経歴を見事に活かしたうまい設定だわ……お見事。
■神戸さんちにお邪魔します
右京と郁子も神戸のマンションへ。
再会に安堵する母子の一方、右京さんは……
幸子「神戸さんは?」
右京「さあ、何処にいるのでしょうねえ……」
言葉にできねえ……右京さんでもわからない場所。
あるいはわかっていても行くべきでないと思ってるとか
何か湿っぽいことを考えてみたが流石にきもいのでここで終わっときます
一方、埠頭らしきところにいた神戸はやっと戻る気になった様子。
ここで流れるのが『別れの言葉』ですかー。うわあああああ
■よかったねw
娘が真犯人だと発覚したおかげで、誤った逮捕状を執行せずに済んだトリオw
三浦「いやはや……まさか娘が真犯人だったとはなぁ」
芹沢「やっぱ、母親逮捕しちゃわないでよかったですね」
伊丹「(芹沢の肩を掴み)睨む」
芹沢「(引き攣りつつ)嘘 嘘 嘘 嘘……」
芹沢ww 本当にお前は命知らずもいいところだと思いますよ!!
ちょっと自重しとけw
しかしまあ、今回はトリオは殆どおまけ的な感じだったかもねー。
あくまで『右京と神戸』の終着点を描く目的だからいいですが。
そうでなくても三浦さん皆勤とか何気に喜ばしいトリオでしたし今期。
■取調べっ
薄い笑みを浮かべながらお腹を撫でている茜。
やっぱこのひと壊れちゃってるよな……
そして郁子。トリオに取り調べられ中。
伊丹「あなた、犯人隠避だからね」
三浦「2年以下の懲役、もしくは20万円以下の罰金。立派な犯罪ですよ」
郁子「ええ……」
芹沢「ただ、肉親の場合、殆どのケースで罰が免除されちゃうんですよ」
伊丹「でも罪は罪! どんな形にせよ、裁判まではいくからね!」
伊丹ww こういうところ、好きだわw
トリオのナイスバランスを垣間見た役割分担。
いやーやっぱホントたったこれだけでトリオを表現し尽くしてる感が凄いわ。
郁子に関しては望みが半分は果たされずに辛いところだが、
今のところはまだ、お腹の子が郁子も茜も保っている感じかなー。
郁子の毅然としたところは(やったことはとんでもないにしても)意外と嫌いでは無い。
見苦しさをあまり感じないからかもしれん。
■例のバー
神戸はその後、特命係には戻らなかった様子。
まさかのいつものあのバーで大河内さんと飲んでましたww お前ww
しかし空気は重々しい。どうも神戸は自分を特命から飛ばして欲しいと依頼した様子。
いや特命係が島流し部署ですからww
大河内「何故だ? 理由を言え」
神戸「……敢えて言うなら……」
大河内「ああ」
神戸「俺はもう、あそこにいる資格が無いっていうか……」
大河内「資格がいるのか? 特命係は」
神戸「(嘆息)杉下さんの大事にしているものを踏みにじったっていうか……(泣きそう)」
大河内「……わからんな」
神戸「何でもいいから、俺を何処かへやるように人事に掛け合って下さい」
お前……また支払いせずに席立ちやがったwwww(前科:『贖罪』)
しかしまあ。大河内さん相手に何を言うかと思えば。
見方によっては甘いところが出てるというか。
明らかに甘えられると認識している相手に対してだからかもしれんが。
辞めるという手段はあるはずだが、辞めたくない。
けれどもう特命係にはいられない。
神戸はどちらも取ろうとしてるというなかなか我が侭な展開じゃないかこれ?
いやこのやり取りで神戸が警察辞めない確信が得られたんで
その点は非常によかったといえばよかったが。
こうなってみると、右京と神戸が対決していたというよりは、
神戸の中に存在するふたつの心情の対決だったのかなと。
『守るべきものは未来』 ←一応、劇場版IIから読み取れる基本スタンス
『これまで杉下右京と一緒に過ごしてきて、自身の警察官としての在り方や
犯してしまった罪との向き合い方を考えさせられてきたという経緯がある分、
その正義の在り方を一方的に斬り捨てることはできない』 ←長い……
その二点が真っ向から衝突した形になっちゃったというか。
やはり神戸にとっては精神的に結構きつい事件だったかもな……
城戸事件と違って自分が直接の事件当事者じゃないだけに余計悩ましいことになってたのでは。
■うーん
大河内と飲んだ後に、何とまた特命係に戻って来た神戸。
家出しちゃった手前、帰り辛い雰囲気満載な感じだが意を決して入室。
右京はまだ残って音楽鑑賞中。
ヘッドホンしてても人が入って来た気配がわかるとはすげえ。
神戸「まだ、いらっしゃったんですか」
右京「君が神様を怒らせてでも、再生させて会いたいというのは……城戸充ではありませんか?
もはや償う術の無い罪に、君が苦しんでいるのは知っています。
そんな十字架を背負っているからこそ、君は、常に正しくあろうとしてきたと思います。
そんな君が、今日また罪を犯そうと決心した。
しかし先の罪と、今回犯そうとしていた罪が決定的に違うのは、
先の罪を君は後悔し、償おうともがいているのに対して
今回の罪は、もし本当に犯していたとしても、
君は恐らく、後悔することも悔いることも無かったのだろうということです。
君は、それが正しいと信じて罪を犯そうとした。
心情的には、君の訴えは、よくわかります。しかし……」
神戸「罪は……罪。犯した罪を、償わなければならない」
右京「断じて、そう思っています。なのに、君を説得することができなかった。
これは、僕の罪なのでしょうね……」
神戸「……」
うわああぁぁ右京さんに罪を負わせてしまったよこれは堪える。
大切に思われていることははっきりしたわけだが、
それと同時に最も尊敬する人間に対してこんなことを言わせちゃったっていうのが
たぶん一番ショックだと思う。
でもやっぱり、『城戸充を再生させたい』というのはイマイチ理解できない。
生き返らせたところであの城戸充でないことはわかりきってるんだからと思うと
神戸が最初の方でクローン肯定発言してたのが謎すぎる。
■おまけに
さらに右京が悔いているのは、殺された隼斗は、
母子が供述するような人物像では無いと推察される点。
隼斗の郵便受けに入っていたのは、神学校への入学案内。
心やさしい、正しい信仰心を持つ人物だったのではないかと告げる右京。
右京「本気で神の門を叩こうとしていた彼の、
歪められた人物像が記録に残ってしまうことに、
胸が締め付けられる思いがしますねえ……」
うわートドメ刺したw
個人的には神戸の判断は正しかったと思っているが、
こういう後味の悪さがきちんと残されるというバランスが……
右京の『真実追求・追及』スタンスって、結局はこういうところに集約されるわけだよなー。
うまいなー。うわーうわー。
神戸の『堪えられない』感じがもうなんかね。
報われないねこのふたり。
『暴発』の時も凄かったが今回はさらに信頼関係が築かれたという点で
洒落にならん痛み分けになっちゃったなあ……
■ホットライン
互いに向き合った結果、こういう展開になったわけだが……
右京「ああ、もうひとつだけ。
僕は、君を追い出すつもりは、ありませんよ。
そもそも、資格などというものはありません。
人事に掛け合っても無駄だと仰ってました」
神戸「……(頭を下げる)」
おおおおおおい大河内ぃぃぃぃ!!!
また(前科:『贖罪』)お前はまたホットライン使ったのか!!!www
どんだけ神戸に関して甘いんだお前は! すぐ右京に相談すんなww
この台詞を口にした右京さんは微笑んですらいる。
互いの信念の結果、(特に今回は右京の決断も含めてだから)
こういう結果を迎えたわけだから右京にとっては一応後腐れないといえるんだろうが
神戸の方ががつんと堪えちゃってる感じだわな……いや無理も無いが。
無理に笑ってても泣きそうだし、そもそも右京に目を合わせることもできないしで。
優しさは余計に堪える典型じゃなかろうか……
■ええええええ
辞令。いきなり貼り出された内容がとんでもない。
『特命係 神戸 尊 殿
警察庁長官官房付きを命ずる』
おおおおおい!!
人事に掛け合っても無駄だったんじゃなかったのかよ!!
しかし行き先がもう臭すぎる。ええええええー!!!
芹沢もびっくりしまくりですよ。
芹沢「神戸さんが異動です!」
伊丹「何ぃ!?」
三浦「ソンが!?」
伊丹「なんで?」
いやーそりゃ驚くわ。
特にトリオは例のクローンの話の経緯は知らないわけだしな……
訳分からんでしょうなあ。
刑事部長&参事官も動揺はしているようだが、
内村はあくまで「神戸がどうなろうと俺は知らん!」態度だが
内心はどうでしょうねえ。
米沢も特命係にすっ飛んで来る、が神戸は不在。
米沢「神戸さんが動くって本当ですか?」
角田「ああ。突然のことで驚いたよ。(右京に)なあ?」
米沢「神戸さんは?」
右京「今、人事に行ってます」
そうなんだよねえ。
大河内さんが人事に掛け合っても無駄って言ったのにどうしたことだw
■なんで?
あまりの内容に大河内さんのところに突撃していた神戸。
しかし大河内の回答も「わからん」。急に辞令が出たらしい。
大河内「そもそも俺は、お前が動きたいと言っても反対した立場だ」
神戸「……ええ」
どうしてこうなったのか、神戸自身もわかっていない。
しかしそこにあの長谷川からお電話が。
長谷川「神戸君? 長谷川です。……異動なんだってね」
神戸「あなたですか……」
長谷川「杉下右京を黙らせるとは、なかなかの手腕じゃないか」
神戸「俺は、動く気は……」
長谷川「君は前回、警察庁に戻れという命令に背いてるね。
今度も命令に背いたら……クビだよ?」
神戸「……!!」
長谷川「まあ色々あったが、これからは仲良くやろうじゃないか」
おわああああまさかのS8最終回ネタから引っ張って来たー!!
神戸、まさかの
に げ ら れ な い
展開きた……うわー長谷川マジ鬼畜の所業すぎるww
やり方が最高にえげつないわー
■天罰
一ヶ月後。茜の裁判。
その途中、茜は急に苦しみ出し倒れる。あーやっぱこうなるか……
流石にクローンについてはこういうオチを持ってくる以外なさそうだなと思いましたが。
これ以上は踏み込まない無難な感じで。
病院に駆け付けた右京。
手術中の廊下の前に、郁子と神戸が立っている。
で、案の定というか……茜は一命を取り留めるものの、赤ん坊は死亡。
クローンが産まれることは無くなった。
茜にその事実を告げる役目は自分に、と申し出る郁子。
そういうけじめのつけ方しか無いよな。もう。
ただ茜はこの後完璧に精神崩壊かすっきりしちゃうかの両極端二択なんじゃなかろうか……
いずれにしても救われない展開ではある。
自然の営みに背いた罰。
廊下で黒い涙を流すのが印象的。
■そして
クローンの誕生という可能性が消滅した以上、
郁子を『正しい罪で裁く』ということを無理に遮る理由は無くなった。
が、右京は検挙するつもりは無い。
右京「恐らく自首をなさるでしょう。
そして、隼斗さんの人柄も含めて、真実を語ると思いますよ。
それぐらいの分別はおありでしょうから」
右京は人間の最後の良心やプライドを信じてるような気はする。
そこを信じ切れる点でも右京は抜きん出て『強い』と思う。
これは流石に神戸にはできないなと思いますもの。
そういうところも含めた芯が絶対にぶれないところが、とにかく右京さん最強な所以。
■ひとりになった
まあどうせこの時点で既に神戸は異動済みなのだが。
そういえば本編が未来時制になるのって珍しいねー。
神戸「車ですか?」
右京「いえ。タクシーで来ました」
神戸「じゃあ送りますよ」
右京「(溜め息)やめておきます」
神戸「どうして?」
右京「ようやく、ひとりに慣れてきたところですから」
うわあああああああ右京さんなんてことを言ってくれちゃうんだあああああ!!!!
きちんとした『相棒』として認めてくれたからこその台詞だよな……
「君は亀山君の代わりにはなれません」からスタートした関係だったというのに
ここまでの関係を構築して終われたとか……!!
ホント、右京さんも丸くなったなと思う。
しかもその下地は亀山との相棒時代から積み重ねられてきたものなんだよね。
亀山と組んだ当初の右京さんだったらこんなことは絶対に言えまいw
ふたりの相棒とのやり取りでこんなことが言えるようになったのかと思うと
ホントに感無量ですわ……
■『また、いつか』
ふたりの別れ。
神戸「では、また、いつか」
右京「ええ」
神戸「どこかで」
右京「ええ。じゃあ(去る)」
神戸「(右京の背中に頭を下げる)」
これで右京はそれなりに満足げな笑みを浮かべてるんだよな。
その背中を見送る神戸も、受け入れた笑みって感じ。
あの後、敢えて『最後の日』を描かなかったのに意味があるんだろうと思う。
あったらあったでたぶん喜んだけど、
このふたりはあくまでドライに終わったから良かったのかなーと。
■ふたりの道
並木道を歩いて帰る右京。
その横を、クラクションを鳴らしつつ走り去っていくGT-R。
って神戸w 窓の外に手出して振ってるww
というかそっち側だと右京さんには見えてないんじゃないかww
何だかんだで、ふたりの道が正反対でしたー、じゃなくて、
『進む手段は違うけど、向かう方向は同じ』っていう象徴に見えて
妙に安堵した終わりだった。
■だいなしです
そして、ヘリが飛んで来なくてよかったとおもいました。
(まだ言うか)
■覚え書き
※全面的にネタバレ込み注意
嘉郁子 在団法人バイオテクノロジー研究所 主席研究員
須賀茜 郁子の娘(旧姓:嘉)
嘉隼斗 郁子の息子、茜の兄
片山雛子 首相補佐官(だったっけ?)
長谷川宗男 警察庁長官官房付
但馬 文部科学省 ライフサイエンス課長
尾野 文部科学省
島崎ミホ 隼斗の知り合い(ボランティア?)
須賀瑠偉 茜の息子・故人
須賀貴明 茜の夫・故人
うわあああああ終わったあああああああ!!!
そう、警察辞めなかったんだよな!
それがとにかく、何か妙に安心した。
予告だけ見た限りだと決裂エンドもありか? とか覚悟してたのに
対決姿勢も想定外の展開で寧ろ右京さんにそんなこと言わせるところまで
このふたりは関係構築できてたのか……! とか
そういう関係を構築できてたのに自分からそれを利用して踏みにじる展開に
持っていかざるを得なくなった神戸の可哀想具合とか
全部片付いたと思ったらまさかの長谷川超悪役すぎる展開とか
なんか終わったと言いながら終わった気がしないww
取り敢えず長谷川はそのうち捕まえる展開に持っていってくれ!
右京さんにも神戸にもその責任があるぞ。これは。
その点に関してはホント、先の展開にうまく引っ張れる可能性が見出せたので満足。
神戸が3年で去ってしまうことについても、納得できる終わりだった。
ただ中身に使ったネタは……うーん。
違和感というか、何となく噛み合ってないなあと思う点はある。
神戸が城戸を生き返らせたいとまで思い詰めてるかどうか。これは大いに疑問あり。
実際右京が述べたように、『クローンとオリジナルは別人格』という事実を
神戸が理解していないとは到底思えないので、
そういう願望をぽっと口に出すタイプだろうかという点は純粋に疑問。
その点を考えると、別にこの話に『贖罪』のエピを絡ませる理由って
実はそんなに無かったのではないか? という感じがある。
神戸が『贖罪』の件を引き摺っててこれまでの職務に当たってたということを
右京に言わせるだけで十分に機能している気がするので、
敢えて神戸が『城戸を生き返らせたいと考えている』なんて話はつけなくてもいいのでは。
まあそれを入れないとクローン話をしている意味が余計に薄れる可能性はあるが。
それとちらほらと気になったポイント。
異動後の神戸の階級。結局どうなったんだ?
警視には戻してもらえたんだろうか?w
長官官房ってところがそこそこ偉い人の行くような場所なら
警部補のままじゃまずかろうという気もするのだが詳しくないのでわかんない。
あとは異動後の服装。
ネクタイ+ボタンダウンのカラーシャツ。
流石にサッチョウで尊シャツばりばりのあのスタイルは無理なんだろうが、
それでもささやかな抵抗が垣間見えて、
特命係で培った精神は失っていないんだということが見て取れる。
そういう小物類での象徴的な演出が特に目立った回だったなーと。
いやーでも1ヶ月後もあんな感じでそれなりにやってるんだったら
案外長谷川とも嫌味言い合いながらうまくやってけてたりしてなw
でも将来的にはヒトゴロシは潰してやる! とか思ってるんだろうけど。
再登場するしないはまあ別の話として、
きちんと警察に残り、彼の『警察官らしく』を全うしてくれることを望みます。
とにかく、お疲れ様でしたー。
ありがとう!!
その他諸々はまとめて総括にて。
まああんまり遅くはならないようにしたいなー
コメント
白兎 | URL | cwVkW3nU
詳細な感想、いつも楽しく読ませていただいています。
今回の話は事件やトリック的なものは無いも同然だなと思いましたが
そういうものを全て背景として割り切って「右京と神戸の物語」として見ると
これ以上ない理想の展開になったなと。事件はいいやと思ってしまったというか。
あくまで個人的な解釈ですが、城戸の件については
「どんな技術であれ、もう一度その人間に会えるなら」
「わかってますよ。(中略)、SFの世界の話だけですから」
から、神戸は城戸を死なせた(未来を奪った)事を悔やみ、その未来を取り戻せるなら「どんな技術であれ」支持をしたいと思うけれど、現実では「どんな技術であれ」死者を取り戻すような事は不可能なのも理解していて、不可能だとわかっているからエゴ交じりの望みが出た、と言った風に解釈しました。
クローン云々はその時話題に出ていたから絡ませただけで、それに拘る必要は無いかなと。
相棒は一先ず終わった筈なんですが、どう考えてもこれから先の展開が待っているとしか思えないラストでまだ余韻が…。
具体的にいつかは別として、神戸と長谷川のこれからが楽しみです。
( 2012年03月29日 23:39 [Edit] )
あゆみ | URL | QOwIZdIo
はじめまして。私は、神戸くんの苦悩は「その情報に触れたら命がない」という方かと(主に長谷川さんちの方々)影の管理官から命令を受けた時点で神戸くんは監視下に。情報の危険度を下げない限り触れない情報だ、ということを伝えるために、脅迫という形をとったのかと。なんというか庁内エスという以上に、今回の話で、神戸くんはバリバリ情報系の人なのではないかと思いはじめました。右京さんを脅迫には、「通報しろ」という隠れたメッセージが含まれていた気がします。もと警備部が人質つれて立てこもったら間違いなく古巣のSATに殺される・・・みたいな。それもこれもすべて右京さんを守るため。で、最後のシーンの「胸が締め付けられます」は神戸くん自身のことかと。どうも妄想が止まらなくて困ります(笑)失礼しましたm(_ _)m
( 2012年03月30日 00:14 [Edit] )
燃える朝やけ | URL | HsBXULYY
実際にTVで観ているかのような臨場感に、感動しました!
初めまして、こんにちは。
前回(最終回感想前半)の記事に「ポチッとな」だけして逃げ去った
チキンな相棒ファンです。
漂う臨場感、つぶさな考察に、すっかりファンになってしまいました。
待ちに待った後半、一気に読みました。お疲れ様でした!
自分のところのちゃちな感想が恥ずかしくなりました・・・
さて、自分のところで書ききれなかった、更に本文やコメントでも話題になっている
「何で最終回にクローン人間を持ってきたんだろう?」について。
①神戸の中の人、及川光博さん主演の映画「クローンは故郷をめざす」にかけた
(及川さんは、この映画に相当な思い入れを抱いているのだとか。
及川さんあたりがスタッフに掛け合った?)
②初回は戸田菜穂さんがゲストでこれを最後に産休、
そして今回は産休明けの木村佳乃さん(雛子さま)がゲスト。
そこをヒントに、「母性」「子ども」に関する問題はどうよ?と思い付いた
などを私は考えました。・・・いかがですかね?
どうにしろ、唐突感は否めませんでしたが・・・
テレ朝で同クールの木曜にやっていたらしい医療ドラマ「聖なる怪物たち」
と被せたかったのか?まんまじゃねーか?という、悪い懸念も否めませんが。
でも本当は、初回の裁判がもっとこじれにこじれ、その決着でいろいろある
最終回が観たかったファンです。
あの曲者だらけの面子で、すんなり裁判が進むとは思えず、
神戸に危害を加えたり恐喝したり、といった危険要素も加えられそうだったので。
とりあえず一番言いたかったのは、産休明けの佳乃さんに
「堕ろせませんか?」って言わせた相棒スタッフ(というか脚本家さん)、ド鬼畜だろ!
及川さんは音楽の仕事が本来メインの人なので、これ以上の登場は少々難しいと思いますし、
制作側が「神戸ファンホイホイ」して再登場の可能性を煽っている印象も若干受けますが、
やっぱり、去っちゃうと淋しいですよね。
と言いながら、今日もSeason5の再放送の録画を嬉々として観ている、
邪道なファンによるコメントを、長々と失礼しました。
総括も楽しみにしています!
長文を綴るのは腕にクルかと思いますので、腱鞘炎にどうかご注意を。
( 2012年03月31日 00:58 [Edit] )
茶乃助 | URL | -
こんにちは。
面白深いレビュー、早速拝見させていただきました。毎週毎週お疲れ様です。
コメレス大変だと思いましたが、一気にやっちゃった方が楽(ですかね!?)と考えたので投稿しちゃいます。
私も、今回の話は右京神戸の相棒を魅せる、という点ならばかなり面白かったという感想を抱きました。というか、テレ朝が局を挙げて卒業を煽ってくれたおかげで事件よりそっちばかり気になってしまった、と言いましょうか 汗
ですが亀山とはまた違った、神戸とのしっかりとした信頼関係を魅せてくれた製作陣に感謝です。この気持ちは管理人様が私の代わりに語って下さったので割愛しますが、相棒はそれぞれの形でそれぞれの魅力があって素敵ですね。
ではレビューの気になったところを。
「長官官房付き」というところは、今後の処遇を決定する上で一時的に置かれるところだったと思います。その後は処分されたり、要職に就いたりと様々。一応亀山も行ったことがあります(S1-12)が、階級は巡査部長のままだったような気がするので、神戸も警部補のままじゃないかと。
で、長谷川はここで人質籠城事件の余波で一時的に沈められていたみたいですが、雛子の台詞から次シーズンで要職に復帰しそうですね。おまけに「仲良くしようじゃないか」という台詞から、今後しばらく神戸が長谷川の側近らしきことをさせられる可能性が高まったような。そうなれば階級も警視に戻るかもしれませんね(そうでなければあの部屋の家賃は払えないようなww)。
ちなみに私の予想では、長谷川は今後障害となりそうな杉下右京をセーブする切り札として、神戸を手元に置く気なんじゃないかと考えています。ついでに別の見方をすると、昨今の相棒は警視庁と警察庁の対立を描いている(劇場版2、元日スペシャルetc...)ので、敢えて元相棒である神戸を敵側の警察庁に送り込んだのではないかと(ラストシーンのヘリ……じゃなくて警視庁と警察庁のシーンもその暗喩?)。再登場があるとすればそれはそれで面白い展開が待っていそうで、個人的には今後が楽しみです。もちろん長谷川の検挙まで持ち込んで欲しいですがね!
それにしても、放送終了から一週間以上経ってもこうして語れるドラマがあること、本当に幸せですね。
総括もコメント返信もまた骨が折れると思いますが、のんびり進めてくださいね。
ではこの辺りで。
失礼します。
( 2012年03月31日 12:37 )
九州人 | URL | -
遅くなりましたが、レビュー拝見しました。
こんばんは、九州人です。
今回は…と、神戸尊の卒業を割り切って見ると、素晴らしい内容だったように思います。これは某女性週刊誌による脚本流出の報道があり、予告編が報道の内容にほぼ合致するものだったので、僕個人の興味が何時どのような経緯で神戸が右京に対して反乱するかに集中していたからだと思います。
ストーリー自体は冗長的で、印象に残らなかったのが残念でした。薫ちゃん卒業の時もそうでしたが、社会性・メッセージ性の強いストーリーは卒業回には相性が悪い気がします。卒業すること自体が最大のインパクトであり、どうしても本筋は印象に残り辛くなるからであって、ストーリーで魅せたいのならば卒業回は極力避けるべきなのではと、見てて思いました。まぁ些細な諍いから一気に卒業とかなると、それこそ「今まで積み上げたモノは何だったんだ?」ってことになってしまいますので難しいですが。
他の方もコメントされていますが、僕は長谷川が来Seasonで官房室長に着任するのでは?と予想します。劇場版Ⅱを見てて、小野田と長谷川のパーソナリティは極めて似ていると個人的には思いますし、今回神戸が警察庁に戻された理由は、作劇上はおそらくかつての小野田公顕の役割を神戸と長谷川に二分させて継承するというのがあると思います。特命係の後ろ盾の役割を神戸が、特命係の敵の役割を長谷川が担うのが基本で、話によってはこのパターンを崩す、てな感じになりそうですね。
Season10総括の完成、楽しみに待っています。
( 2012年04月03日 00:09 )
Vier@管理人 | URL | nLFx9yTo
レスです!!
遅くなりましたー なんかもう色々すみません……
年度初めってやーね!! といいたい。
>白兎 さん
いつもありがとうございます!
そうなんですよね、推理要素というのは非常に薄めで、
とにかく『右京と神戸の3年間』の総決算に注力するという方向性に非常に好感がもてました。
3年という期間が予め定められていたものとして、この最終回単独に限るなら
本当にこれ以上ない見事な落としどころにしてくれたな、と。
そういう意味ではS8最終回に比肩する面白さでした。
(S10全体の『流れ』という点では流石にちょっと色々言いたいことがあるんですが……)
城戸の件についてはなるほど……! と。
自分は結構『贖罪』の展開を気にしてたクチだったのですが、
まさかの意外と今回の話に関係なかった! という展開に逆に驚きました。
ただそういう解釈だと非常に納得がいく気がします。
実際、生みの親の手でここまで仕上げてもらえたのならば
長谷川と神戸と右京の決着は是非ともつけてもらいたい!
いやつけてくれるはずだと信じてる!! と勝手に思っています。
もう寧ろ相棒のフィナーレはこの件の決着編とかでいいのでは? というくらいw
>あゆみ さん
いらっしゃいませ。
本当に色々と妄想の余地のある最終回でしたねー。
深読みしすぎだろ! と自分自身に突っ込みしながらも
色々つつきどころが見つかってしまうというか。
実際、神戸の『調整能力』に関しては明らかに右京を凌ぐと思いますので
こうした形で右京に迫る展開になったというのは
彼が彼の持てる力を最大限に活かして戦っていると考えると
非常に盛り上がりますよね。
結局のところ、右京さんに対する気遣いも含まれているゆえの『脅迫』なんでしょうね。
もしあのまま真っ当にクローンの件に切り込んでいたらら、
右京が無事では済まない展開になることだって十分想定されたでしょうし。
>燃える朝やけ さん
いらっしゃいませ。ありがとうございます。
でもこれ間違いなく引用部分ひっこ抜いたら相当文章量減るかと……(苦笑)
文章での状況説明が面倒なので手っ取り早く台詞書き抜いてるという面があります……
クローンを題材として持ってきた理由に関しては
身も蓋もなく一言で言えば、都合がよかったんじゃないかな、という気がします。
真実の追求で行きつくところにいけばそれは禁断の領域になっちゃう(から寸止めにせざるをえない)し、
それによって右京と神戸のスタンスを明確に切り分ける展開が作れる(から輿水氏がかつて発言した『神戸と敵対』が実現する)し、
国家の体面的な部分を描くにも都合がいい(から雛子も長谷川も絡ませられる)しと
割と普通に都合よく様々な要素が集められるのですよね。
そしてクローン自体も実現不可能ではない程度に手近に存在する話題だった点もあるかと。
そして落としどころとして、これ以上どんな方向に傾けたとしても
バランスが崩れてしまう、という微妙な点を非常にうまく選んでるような気がします。
初回の裁判、自分も非常に気になっています。
民事に持っていったのがこじれて……なんて話だったらそれはそれでえらく盛りあがったんじゃないかと。
(但しS10-02の内容で思いっくそ民事裁判否定されましたがwww)
雛子様に「堕ろせませんか?」は凄かったですね、確かにw
総括、気長にお待ちいただければ……お気遣いありがとうございます。
>茶乃助 さん
こんにちは。殆ど趣味というか病気の域ですなこれは…… >毎週毎週
コメレスは乗ってる時ならぱぱーっとやれるんですが
まあ溜め込み過ぎないように頑張りますw(実際キャパオーバーしないうちに……)
亀山と違う形式での『相棒』だった、ということがきちんと伝わる内容であったことが
非常に有難いなあと思っています。
(そういう意味では亀山卒業はもうちょっと何とかならんかったのかと思わざるを得ないのですが……)
長官官房付について、詳しい解説を有難うございます。
そうか、そういえば「警察庁の亀山様~」でしたねw
長谷川は演者からいってもこのままフェードアウトは非常に勿体ないですよね!
長谷川の狡猾さが最終的に右京とまだやっていけそうな神戸の残留を阻んだというのが
また皮肉な展開というか……
何だかここだけでも普通にまだまだ話広げられるんじゃないの? という。
長谷川の検挙まで持ち込めて、漸く神戸と右京の物語は真の意味で完結できるような気がします。
生みの親が持ってきた設定というところもあるんで
相棒というドラマ自体が完結するまでに何らかの決着がつくと嬉しいですね。
>九州人 さん
こんばんは。
『卒業回』という点にきちんと焦点を絞れる作りだったせいか、
もう事件自体はどうでもいいわ! と潔く観ることができたのが大きいですよね。
冗長というかちょっと尺の使い方が勿体ないなあという点がありましたし。
犯人サイドの描写はどうせならもっと控え目にしておいて、
その分ラストシーンまでの長谷川の動きあたりを差し込んでおいてもらえると親切だったかなと(贅沢)
神戸と長谷川への二分、というのに非常に納得しました。
盾と壁という似て非なる性質がふたりに分割されているといった感じでしょうか。
しかしこれだけ『今後の神戸』に期待がかかってしまう卒業という状態だと
あんまり卒業という感じがしなくなってきました。
自分はどうも妄想が先行し過ぎているのかもしれませんw
( 2012年04月04日 22:02 [Edit] )
管理官管・理人(かん・まさと、こと小野博和) | URL | ujIKRsfQ
とてもよいブログで大変興味深く拝見させて頂きました。どうも有難うございます。
特に大川内へ神戸が(異動希望を)語る所には、実は、
神戸の「大川内への甘えの心情も込められてる」というご指摘など、
ブログ主様~こんな表現でよかったか?スイマセン... ~のほかみられない稀有な
貴重なご指摘と正直感じ入りました。(マジ感心超しましたーっが判り易いか?ぃゃ、
本当にそうだ言われてみるとその通りと感心してしまったのです。。。)
それにしても、神戸はこれから長谷川「影の管理官」のもと(?)、やはり、
「悪の道へのおなかまいり」不可避なのでしょうかいくら抵抗しあがこうとジワ
ジワジワ...と、それこそこの最終話異動(の手回し手口?)と「同様」に。
それもしかしながら、
できれば「なってほしくはない」気はします。逆に(?)、
あの「亡くなった小野田のあとがま的位置に警察庁内でどんどん近づいてったり」
してたりして...(無論一気にとは流石にゆかぬまでも、結構あの器用さ等からも!?)
神戸があの故・小野田と全くおなじように「だからこうして頭をさげお願い...」
などと
杉下警部に語るシーンとか、しかもチェーン店回転寿司で食事しながら。...とか?
あと、埠頭の
「赤い風船が放たれ空高く飛び消えゆく」シーンについても、大いに共感致しました。
ただ、私は神戸のあの時の心情、仰るとおり特命課を離れる気持ちという、
その様な印象も強く感じられましたものの、
その時「おなか(母胎)にまだいた」クローンの子に対する神戸の心情、また、それとともに、
クローンの子の(意識とよべる程のものも未だ無いにしても)「ゆくすえ、運命」
の、 ような感じの、その、両方も
ふと、感じずにはいられませんでした。あのクローン胎児にもし「自由」などあると
したらそれはもはや死後すなわち人手も完全に離れた死後の魂の様な状態位しか、
あるいは無いのではないかと、(あのクローン胎児もまた)人なのですよという
台詞とあいまってそうとてもつよく感じられたのです、本当の真の自由=(死後)魂の
自由...という感じで。
警察という組織内でもまた、まさに対極的とも言える「不自由さ」を散々あれ程
味あわされ翻弄され続けていた神戸であるからこそ、なおのことそう、
感じられたと言いますか。
。。。だからいっそう(あの今後のキーマン長谷川(?)、のもと)神戸の
「今後しばらく」もまた、
心配も
されるといいますか。なにしろ、あの警察の中いわば、唯一例外的に
「自由」、
とある意味、言えた位だったかもしれない特命課を一旦、「後にする」
わけですから...神戸は.....。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
昔「ワイルド7」という漫画(劇画?)でラスト、草波隊長が「あえて」
悪役の「ひぐま(羆と書くんだったかな?忘れた...)」の、
(部下というよりは)最も側近中の側近懐奥深くに
「すすんでなっていった」
くだりなども
なぜかふと思い浮かんでしまいました、草波→神戸、ひぐま→長谷川.....。
( 2012年05月04日 18:29 [Edit] )
Vier@管理人 | URL | nLFx9yTo
>管理官管・理人(かん・まさと、こと小野博和) さん
放置しすぎまして大変申し訳ございません。
本当にお待たせしてしまいました……
ご訪問ありがとうございます。
神戸は単体ではもう真っ黒にはなりきれないという印象があります。
信念に関してもやっぱりどこか甘いところが捨てきれないというか。
その代わり、いざやるとなった場合は双方無傷では終わらないような手段を
選びかねないようなところがあるかと。
なまじ特命係で杉下右京という存在に触れてしまったがゆえに、
単品ではきっと小野田ほど狡猾にはなりきれないような印象があります。
だからこその長谷川の元への異動だったりしたら
勝手に盛り上がってしまいますね(あからさまに妄想です)
風船の解釈、なるほどー! と思いました。
自分はわりと神戸寄りで感想を書きなぐってたせいか、
そういった胎児の存在的な面をあまり考えていなかったのですが(オイ)
『神戸が風船を見つめていた』という画だと
そういう考え方も非常にしっくりきますね。なるほどなるほど。
今後もせっかく神戸が警察庁で長谷川との接点を持つという設定がついたのですから
是非これを活かす方向で新たな展開を広げていってほしいなと思います。
( 2012年06月07日 20:45 [Edit] )
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