トップページ社会ニュース一覧汚染水流出 試験漁が中断へ
ニュース詳細

汚染水流出 試験漁が中断へ
8月9日 14時54分

東京電力福島第一原子力発電所で汚染水が海に流出している問題を受け、地元の漁協は、福島県相馬市などの沖合で去年から続けてきた試験的な漁を中断する方針を決めました。
これで福島県内では試験的な漁は、すべて行われないことになります。

原発事故のあと、福島県の沖合では漁の自粛が続いていますが、地元の相馬双葉漁協は去年6月から、福島県北部の沖合で魚介類を限定して試験的な漁を続けてきました。
しかし、汚染された地下水が海への流出している問題を受けて、漁協では来月以降の試験的な漁を一時中断する方針を決めました。
これまでに水揚げされた魚などに含まれる放射性物質の量は、国の基準を大きく下回っていますが、漁協は、現状では消費者の理解を得られないと判断したということです。
今後は東京電力の汚染水対策の状況などをみながら、漁の再開を検討するということです。
汚染水の海への流出を巡ぐっては、福島県いわき市の漁協でも来月から計画していた試験的な漁の開始を延期する方針を決めていて、これで福島県内では試験的な漁はすべて行われないことになります。
相馬双葉漁協の佐藤弘行組合長は、「本格的な再開に向けて一歩一歩進んできた試験的な漁が、中断せざるを得なくなったことは非常に悔しく残念だ。少しでも早く再開できるよう東京電力はしっかり対策を講じてほしい」と話しています。

[関連ニュース]
k10013666171000.html

[関連ニュース]

  自動検索

汚染水流出で試験操業延期へ 福島・いわき (8月7日 13時18分)

このページの先頭へ