連載「僕の知事選、奮闘記」 〜敗軍の将、兵を語る〜

連載の前に(第三回)

 「事後の検証」と「マニュアル化」以外にもブログに書いて公開する理由はある。第二に、「私たち祖国、日本の現実の姿」を認識することだ。

 一般的な日本人にとっては、筆者同様、「選挙」は余りなじみの無い世界だろう。この非日常の世界では、多くの非常識がまかり通っている。不合理なコト、不条理なコト、現実離れしたコトが「フツーのコト」として行われている世界である。実際、「選挙」という非日常的産業のギョーカイ人の中には、「選挙は人を狂わせる」とし、筆者に「候補にも狂ってもらいます」と言う人が少なからずいた。彼らは自らが「選挙の最中には狂っている」コトを認めている。そして、それは静岡という一地方に特有な現象ではないだろう。

 我々の日常生活が、選挙という「非日常」的世界で選ばれた「政治家」に任せる政治に大きな影響を受けている。(「政治」における「非日常と日常の関係」は、多くの政治学者や社会学者の研究対象となっている。)研究者でなくても、一般の生活者にとっても興味のあるテーマであろう。

 なぜなら、それは誰にとっても自分に関係するコトだからだ。「美醜」や「当為」「是非」とは別の問題として、ここには私たち自身の生活、思考、信条が反映されている。それをオカしいと言うなら、私たち自身が「オカしい」のだ。それを直視すべきだと思う。自分たちの本当の姿を見るのは不快だろう。それは嫌だなあ、と思われる方は、このブログを読まないことだ。「どんなに醜かろうと、自分たちの本当の姿を見たい、いや見るべきだ」という勇気のある方は、コラムの連載を楽しみにされたい。(3回/週×20週くらいの予定)

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日時: 2013.07.16|