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大阪市教委 主体的に教科書選定へ
8月7日 5時44分

大阪市教委 主体的に教科書選定へ
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大阪市教育委員会は、高校で使う教科書を決める際、これまでのように学校が選んだ教科書をそのまま認めるのではなく、教育委員会がより主体的に調査したうえで選ぶという方針を決めました。
高校の教科書の選定に教育委員会が積極的に関わるのは、全国的にも珍しいということです。

大阪市では、これまで市立高校で使う教科書を選ぶ際、各学校が希望する教科書を教育委員会に答申し、教育委員会はほぼ希望どおり認めてきました。
ところが、大阪市教育委員会は6日の会合で、再来年度、平成27年度以降に使う教科書の選定について、新たな方針を決めました。
新たな方針では、各学校は候補となる複数の教科書の長所と短所を記し、希望する順位や優劣の評価は示さずに答申することになりました。
大阪市教育委員会は、これを参考にしながらも主体的に調査し、採択することにしています。
調査と審議を十分に行うため、答申から採択までの期間をこれまでより長くするということです。
この理由について、委員からは「教科書の採択は教育委員に与えられた重要な権限で、積極的に関わって責任を果たすべきだ」という意見が出たということです。
大阪市教育委員会によりますと、学校によって学力などの差が大きい高校の教科書選定で教育委員会が積極的に関わるのは、全国的にも珍しいということです。
これに対して、教育現場が希望する教科書を使えなくなるのではないかと懸念する声も出ています。

教育委員会が選定 極めて異例

高校の教科書の採択方法については法律で具体的に定められていません。
それぞれの高校が、生徒の学力や身につけさせたい力に応じて、検定に合格した教科書の中から最も適切と判断したものを選び、教育委員会はその意向を尊重して採択してきました。
文部科学省によりますと、教育委員会が主体的に教科書の調査を行い採択するのは、極めて異例だということです。

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