今日の相棒が終わりました〜。 とっても面白かったです!!!!!! かなりいかぞの好みでした。 時系列をバラすという組み立てが面白かったですし、コメディ要素が多い割に心情的に切ない。 今シーズンベストかも。 事件自体がどう繋がるかは、ドラマの半分もいかないあたりで全て材料が出揃ったため、とてもわかりやすいものでしたね。 でもその分、今回作品としてメインになっている時系列の並び替えという物語の組み立てに集中して楽しめましたし、殺害の動機も彼氏を庇う動機もとてもリアルで、面白かったです。 しかも時系列を崩して全体としては何が起きているのか隠しながら序盤を進めていたので、捜一トリオの場面が珍しく『普通の刑事ドラマ』のようで笑えました。 そうだよね、捜一は水曜日にドラマに現れる以外の事件もちゃんと解決しているはずなのだから、こういういかにも刑事ドラマ風な場面も見えない日常にいっぱいあるのですよね、きっと(笑)。 今回は久々に、特命係が捜一が扱っている事件とは全く関係のない(と思われる)事件を捜査していて、終盤まで結局交わらない、というパターンでしたね。 相棒の初期シーズンには多かったように思うのですが、最近は右京さんがバンバン初動捜査から合流していたので、久々に見ると新鮮です。 役割的には、まだ逮捕も出来なければ自首も促さなかったので、『緑の殺意』のような感じですかね。 まあ今回の場合、彼らは彼女がもうおそらく自ら出頭するか、伊丹さんが遅かれ早かれくるだろうと確信していたから退いたのだと思いますが。 ジュンさんの心情は、分からないではありません。 むしろ、誰よりも分かるかも。 いかぞも、元々兄弟もいない上に親も亡くした家族なしですし、恋人もいない上に、医者になることを目指しているので積極的に結婚を目指す努力をする予定もありませんから・・・ 時々、心が折れた時に、「今ここで死んでも、見つかるのはせいぜい家賃滞納がきっかけになった時くらいだなぁ(しかもうちは家賃がクレジットカード契約なので、通帳が空にならなければ数ヶ月見つからない)」とか思うことがありますし。 でも、その恐ろしさを彼氏ただ1人に依存するのって、愛情ではなく代償行為じゃないですか? 5年前に離婚したのなら尚更、そんな偏った状態ではそれこそ、また破綻する可能性の大きさにどうして気づかないのでしょう。 結婚は素敵なものだと思いますが、単純に『一生の寂しさを味わわないため』にするのであれば、相手が早死にしたときに相手を悼むことが出来ずに恨むことになってしまいます。 そして何より、自らの孤独という苦しさは、他の命を軽んじる理由には全くならないですよ。 天涯孤独の人間の命が軽んじられていいなんていう理由が通るのなら、病院では家族がいない人間は後回しになっちゃいます。 人の命は等しく尊ばれるもので、それは自分自身の命を含め、誰もが否定してはいけない真理だと思います。 人を殺めてしまったら、そのこと自体に償うべき罪が存在するのであって、悲しんだ被害者の周りの人が少なければ罪が少なくなるというものではありません。 ジュンさんは自分も血縁の薄い人なのに、どうしてその考えに至れなかったのか。 そこがとても切ないです。 でも、いかぞも立場的に、もし誰かをこの先得ることになったとして、執着心から逆に彼女のように我侭になってしまう可能性もあるのでしょうか。 今逆に執着の相手を全て失っているから冷静に考えられるだけで、そういう狂気は自分の中にもあるのかしら・・・と、最後ちょっと自戒めいた気持ちで観てしまいました。 右京さんの、天涯孤独のように思えても人間は誰かと必ず繋がっているという言葉には、なんだか考えさせられました。 孤独な時って、そう考えられる時もあるし、考えられない時もあるような気がします。 彼の言葉は、ある意味悟りですね。 でも、信じたい言葉でもあります。 それにしても、ネックレス盗難事件の事情聴取へ向かう右京さんには笑いました。 右京さんは違法裏ビデオのチェックだって下着ドロ捜査のお手伝いの仕事だって真面目に受ける人なんですから、彼の性格から言って、自分ひとりだけだったらすぐにOKと言ったはずなのですよね。 亀山君曰くの「よろこんで〜!」で。 でも、神戸君がいるので、無反応のまままず神戸君の様子を見た。 なぜなら、しばらく間を空けて神戸君が諾としないならば、つまりは行きたくないということ。 そのタイミングで自分が行くと言えば、「ついてこないでよい」とはっきり断れる(笑)。 おかげで、神戸君もさすがに『あつかましく』ついていけませんでしたね〜。 そんなに置いていきたいのか、右京さん(笑)。 まあ、そこで「行きたいならどうぞどうぞ」とダチョウ倶楽部のようなことにならなくてよかった(笑)。 ところで。 伊丹さん曰くの、刑事に必要な『足と勘とハート』。 元々右京さんの信条的自体も、『刑事は骨身を押しまずコツコツ捜査』なのですから(プレ2)、あの伊丹さんのセリフは彼的には好ましいのでしょうね。 ただ、自分が結局裏でかかわったという事実に、ちょっと笑いは出てしまうのでしょうが。 それにしても右京さん、口で体温を測る時は『舌下』でないと低く出ちゃいますよ(笑)。 ↑舌の下に入れるとしゃべれないはずなのにスラスラしゃべっていたのでくわえていただけ あと、右京さんといい課長といい、ネブライザー(吸入器)じゃないのですから、加湿器は直接湯気を吸い込んでもしかたないです(まあ、潤いますけど)。 右京さんの咳はちょっと嫌な感じだったので(喘息の時の経験から・・・よくあれを演技できるなと思った)、気管支が炎症を起こしている時に直接の湯気は逆に刺激になってむせますぞ。 ところで、今回は関わった女性がボブばかりでしたね。 ぱっと見で、一瞬誰か分からなくなりそうでした(笑)。 ジュンさんも、浮気相手も、ショウちゃんの隣の家の女性までボブ。 まあ、最近短い髪型が流行ってきていますけれどね〜。 一時期は、逆に長い髪の人ばかりでしたね。 いかぞは、長いままです。 くせっ毛なので、長いのが一番楽・・・(重さでハネないから)。 さて! 来週はいよいよ最終回ですね。 なんか、「白羽の矢が立ったのが、杉下右京。君だ。」とか言われていましたが。 え? 本当に、特命係格上げになったりしちゃいます? (いかぞの、特命係が格上げになるのでは?という考えを書いた記事は以下に http://ikazos-miscellany-of-thoughts.at.webry.info/201001/article_5.html ) まあ、スパイを送る目的はそれ以外に考えられないのですけれどね。 単純に右京さん自身の存在が迷惑なら、辞めさせられるだけの規律違反の積み立てはもういっぱいあるのですし。 半年という期間限定なスパイであったあたり、そもそも、なにかのポストありきで適役を探していて・・・という話である可能性も高いと思いますし。 神戸君はなんだか上に対して反抗的な予告でしたが、確かに特命係自体の立場が変わるならば、このまま来シーズンもレギュラーのままで矛盾が起きませんしね〜。 いかぞとしては、亀山君との『特殊な特命係』時代を終えてリアルな生活の変遷を描くならば右京さんの立場が動いても面白いと思っているので、いっそもう今の特命係じゃなくても別にいいのですけれど。 初期でそれをされると物語が壊れたかもしれませんが、『杉下右京』というキャラクターが確立した今、過去が描かれ、過去の傷が癒えていく様子も描かれた今は、『探偵(役) 杉下右京』という物語としては、違う部署に身をおく彼というのも面白いと思うのですよね。 特命係としての特権である自由度がなくなる分、扱う事件の種類や全体の重さが変わるでしょうし。 もっとも、そうなってもタイトルを『相棒』にするのかどうかと世間は騒ぎそうですが。 いかぞとしては、相棒シリーズなんだから相棒でいいじゃん、とか思っちゃいますが(笑)。 う〜、楽しみだけれど終わってほしくないですねぇ。 あ、でも、臨場は臨場で楽しみです、ハイ。 前作、最終回だけ観て面白さを知ったので、シーズン2放映前に再放送をお待ちしております(笑)。 それではまた。 |
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