ハンガリー:ナチス大物戦犯が死亡
毎日新聞 2013年08月12日 23時08分(最終更新 08月13日 02時12分)
AP通信などによると、第二次大戦中にユダヤ人を虐待し強制収容所への移送に加担した罪で、ハンガリーで起訴された同国出身のナチス・ドイツの大物戦犯、チャタリー・ラースロー被告(98)が10日、肺炎のため、首都ブダペストの病院で死亡した。被告の弁護士が12日、明らかにした。
チャタリー被告はドイツの同盟国だったハンガリーの元警察幹部。1944年にスロバキア東部コシツェの収容所でユダヤ人を素手やむちで殴ったほか、強制収容所に向かう列車の車両に約80人を詰め込んだまま換気口も開けさせず、違法な殺害を意図的に助けたとして、今年6月に起訴された。(ウィーン共同)