ルーキーイヤーは感動ばかりだ。初めてのプロの世界、甲子園の大観衆を経験…。そして、緒方は高校の大先輩である福留とのプレーが実現した。
「今までテレビで見ていた人が、隣にいるのが不思議でした」
7日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で福留が右翼、緒方は中堅で先発。13歳差のPL学園コンビで右中間を守った。
「『好きなようにやれ』と言われてすごくやりやすかったです。ライトに飛ぶと安心しました」。5月に福留が鳴尾浜に来てから、若手にアドバイスを送る姿が多々見られた。緒方もその1人。スタートの切り方や打球判断について助言をもらった。福留は13日、広島戦(京セラD)で1軍復帰する。
「次は1軍で一緒に守りたい。励みになりました」。先輩の背中に一日も早く追いつく。 (渡辺 洋次)
■緒方 凌介(おがた・りょうすけ)
外野手。1990(平成2)年8月25日生まれ、22歳。大阪市出身。軟式・大領ストロンガーズで野球を始め、中学時代はオール住吉ボーイズに所属。PL学園高では1年秋からベンチ入りも甲子園出場はなし。東洋大進学後は1年春からリーグ戦出場。大学1年から3年連続で大学選手権に出場し、2、3年に日本一を経験。1軍では2試合に出場、2打数0安打0打点、打率・000。1メートル76、75キロ。右投げ左打ち。
(紙面から)