本当に外部なのか? 不祥事続きの全日本柔道連盟の新会長に新日鉄住金の会長兼最高経営責任者(CEO)の宗岡正二氏(67)の就任が確実となったことに、疑問の声が相次いでいる。
14日の臨時理事会で辞任する上村春樹会長(62)の後任として、宗岡氏に白羽の矢が立った。サラリーマンとしてエリート街道を歩み、今年6月まで経団連副会長を務めた大物。次期会長の条件である「外部」を満たすとされての起用となった。実際、東大柔道部出身とはいえ、柔道界での知名度はそれほど高くない。複数のメダリストを輩出した柔道私塾「講道学舎」を運営する北田典子理事(47)も「面識はありません」と接点がなかったことを明かす。
一方で、宗岡氏は2011年から全柔連の傘下団体「全日本実業柔道連盟」の会長を務める。これにより柔道界では「外部」の看板にふさわしくないという意見も噴出。「だって、実柔連でしょ。なんでそこを突っ込まないの。上村会長だって“実柔連畑”。万々歳ではない」と全柔連関係者は眉をひそめる。
上村会長は旭化成出身で、実柔連との関係が深い。しかも宗岡氏が会長を務める新日鉄住金は前身の新日鉄、富士製鉄を含め、上村会長と同じ明大柔道部出身者が多数活躍してきた歴史がある。古くは上村会長の師、神永昭夫氏(故人)や最近では吉田秀彦氏(43=現パーク24監督)が所属した。「外部であって身内である」というイメージは拭いきれない。
さらに新日鉄住金は旭化成と並ぶ有力実業団。そのトップが柔道界を束ねることにより「これで大学柔道界は(新体制に)逆らえない。反発したら自分のところの選手は取ってもらえないんじゃないですか」(前出の関係者)との指摘も…。専務理事も外部から起用するなどイメージ一新を狙う全柔連だが、なんとも釈然としない船出だ。
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